ディズニーの名曲「It’s a Small World(小さな世界)」には続きがあった...。
世界で長いこと愛されてきたこの曲の新たな歌詞が、11月27日にテレビで初披露された。
ディズニーはこの歌詞を含む約3分半のショートドキュメンタリー「The Last Verse(最後の一節)」を傘下のABCネットワークで初公開。そこで新たな歌詞が初めて明かされた。
ショートドキュメンタリーは、ディズニーの名作映画「メアリー・ポピンズ」の誕生60周年を記念したABCの特別番組の中で放送された。
新たな歌詞(ヴァース)を書いたのは、1964年に原曲を担当したディズニー音楽のレジェンド、シャーマン兄弟の弟で2024年に95歳でこの世を去ったリチャード・シャーマン氏。
この歌詞は、シャーマン氏からディズニー・スタジオへの最後のプレゼントとして、2023年の夏に同社CEOのボブ・アイガー氏に共有されたという。
アイガー氏は声明で「シャーマン兄弟は、この時代で最も愛された音楽の伝説的なクリエイターとして、私たちの世界文化に大きな影響を与えたことで人々の記憶に残るでしょう」と述べ、「リチャード・シャーマンが『小さな世界』の最後の一節を朗読してくれた事は、私の一生の宝物です」と思いを語った。
新たに発表された歌詞は以下のとおり。
(※日本語訳は発表された英語歌詞を編集部が邦訳したものです)
♪♪♪
Mother Earth unites us in heart and mind
地球がみんなの心をひとつにする
And the love we give makes us human kind
そして私たちの愛が、人を優しくする
Through our vast wondrous land
広く素晴らしい大地で
When we stand hand in hand
みんなで手をつなげば
It’s a small world after all.
小さな世界
♪♪♪
楽曲「小さな世界」は、1964年から1965年まで開催されたニューヨーク世界博覧会のアトラクションとして作られた「イッツ・ア・スモールワールド」のために制作された。
ウォルト・ディズニーが監修したこのアトラクションは大成功を収め、その後ロサンゼルスのディズニーランドパークに設置された。現在は、ロサンゼルスだけでなく、東京やフロリダ、パリ、香港など、世界中の5つのディズニーテーマパークに存在し、幅広い層から人気のアトラクションとなっている。
シャーマン兄弟は同楽曲の他にも、ディズニーの名作映画「メリー・ポピンズ」や「ジャングル・ブック」などを含む数多くの作品の楽曲を担当。「メリー・ポピンズ」の主題歌「チム・チム・チェリー」は、第37回アカデミー賞歌曲賞と作曲賞を受賞した。