バナナを壁に貼り付けたアート作品、約9億6000万円で落札される。落札者「食べるつもり」

【あわせて読みたい】コップが割れて「ショック！」なはずが…⇒発想の転換で“現代アート作品”に様変わり

アメリカ・ニューヨークで11月20日に開かれた「サザビーズ」のオークションで、バナナが壁に貼り付けられたアート作品が驚きの価格で落札されました。

サザビーズの公式サイトによると、この作品はイタリア人のアーティスト、マウリツィオ・カテランさんが2019年に制作したもの。「コメディアン」と題され、本物のバナナがガムテープで壁に貼りつけられています。

【画像】ガムテープで壁に貼り付けられたバナナのアート作品がこれだ

「コメディアン」は人気を集め、タブロイド紙の「ニューヨーク・ポスト」の表紙も飾りました。作品のバナナは過去に出展・展示された際に、2回食べられてしまったことがあると言います。

サザビーズ側は20日のオークションで、作品について「世界で最も高いバナナを売りに出します。バナナに520万ドル（約8億円）。こんな説明をすることになるとは思ってもみませんでした」と紹介。最終的に624万ドル（約9億6000万円）で落札されました。

CNNによると、落札したのは中国のコレクターで、暗号通貨プラットフォームの創設者ジャスティン・サンさん。

声明で「これは単なる芸術作品ではない。芸術や暗号資産のコミュニティをつなぐ文化の象徴だ」とコメント。「ユニークなアート体験として、バナナは食べるつもりだ」と説明しているといいます。