『望月の歌』とほぼ同じ満月を見逃した人へ。天文施設が観測公開⇒「ありがたや」と話題に

2024年11月16日の満月は、藤原道長の『望月の歌』に登場する月とほぼ同じだったそう。曇天の地域も多かった中、石川県の天文施設がその日の満月の写真を投稿し話題を呼んでいます
満月(イメージ画像)
満月(イメージ画像)
SHOSEI/Aflo via Getty Images

11月16日の夜に観測された「ビーバームーン」。藤原道長が約1000年前に詠んだ『望月の歌』に登場する満月とほぼ同じものだったそうです。

石川県能登半島の天文施設「満天星」は11月16日、公式X(@man_ten_bo_shi)で「今夜の月です」と満月の写真を投稿。真っ黒な夜空を背景に浮かび上がる、見事な満月が写っています。

「今夜の満月は、寛仁二年十月十六日(1018年11月26日)に藤原道長が『望月の歌』を詠んだ時とほぼ同じ満月のようですよ」と説明しています。

満天星は続けて、一部雲がかかった満月の写真も投稿。「昇ってきたばかりの時は薄雲越しに見えていました」という説明通り、薄い雲の奥におぼろげな月が見える情緒的な1枚です。

写真を見たユーザーからは「藤原道長と同じ月を見ているって素敵だね」「ロマンがあるねえ」といったコメントが寄せられています。

また16日夜は曇りの地域が多かったため、満月を見逃してしまったユーザーから「お裾分け…ありがたや」など喜びの声も上がりました。

「望月の歌」と同じってどういうこと?

「この夜をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」

この有名な歌が、藤原道長によって詠まれたのは寛仁二年十月十六日(1018年11月26日)。2024年11月16日も陰暦十月十六日となるので、この日の月は「望月の歌」に登場する満月とほぼ同じとされています

平塚市博物館学芸員の塚田健さん(@tsuka_ken)がX上で投稿した、「#道長と同じ月を見上げよう」キャンペーンはネットで話題を呼び、多くの人がこの日の満月を楽しみにしていました。

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