私とドナルド・トランプ氏の両方に投票した理由を教えてほしい――。
米民主党の連邦下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏が、自分とトランプ氏の両方に投票した支持者と、Instagramストーリーズで意見交換をした。
急進左派として知られるオカシオ=コルテス氏は、大統領選挙と同日に行われた連邦下院選挙で再選した。
オカシオ=コルテス氏は11月10日、Instagramストーリーズの質問機能を使って「ドナルド・トランプ氏と私、もしくはトランプ氏と下院の民主党候補に投票した人に話を聞かせてほしい」と呼びかけた。
「ここは誰かを非難する場ではありません。批判したり、馬鹿にしたりするつもりは全くありません。皆さんから学びたいんです。何を考えていたのか聞かせてください」
「両者に投票した理由を教えてください」というオカシオ=コルテス氏の質問には、次のような回答が寄せられた。
・トランプ氏とあなたは、どちらも本物だと感じています
・あなたは本当に人々が気にかけている問題を取り上げてくれる。トランプ氏のポピュリズムにもある意味同じことが言える
・他の議員に比べると、あなたやトランプ氏はアウトサイダーで、より“体制派”ではないと感じます
・トランプ氏もあなたも、労働者階級のことを気にかけている
・トランプ氏は私たちにお金をもたらし、男性に声を与えてくれる。あなたは素晴らしいし、情熱がある
中には、「回答を見て吐き気がした」というコメントもあったが、オカシオ=コルテス氏は笑っている絵文字を添えて「理解して受け入れるためには、時には深く掘り下げ、きちんと目を向けることも必要です。たとえ吐き気がしても」と答えている。
また、「ネットばかり見ているので回答を見て驚く」というコメントには「だからこそ、家を一軒一軒回り、電話をかける活動をしなければいけないのだと思います」と回答している。
オカシオ=コルテス氏は、InstagramやXなどのソーシャルメディアを含めたインターネットや大手メディアしか見ていないと、世界が狭くなるという考えも示した。
「これらのメディアにしか触れていないと、大多数が同じ世界にいるように思えるかもしれません」
「でも実際にはそうではない人も多いんです。だからこそ、ドアを叩き、電話をかけることが重要です。それは初心者向けの活動ではありません。常に耳を傾ける姿勢が必要です。そこから多くのことが学べます」
オカシオ=コルテス氏はインスタグラムのQ&Aで、今後民主党を立て直すにあたり「もっと直接的なコミュニケーションを増やしていくつもりだ」と述べ、コミュニティに参加してほしいと支持者に求めた。
オカシオ=コルテス氏は、トランプ氏が大統領選での勝利を確実にし、共和党が上院で過半数を獲得した1月6日にも、これから先の4年は「困難で挑戦的な時間」になるだろうが、コミュニティを築いて立ち向かう準備をしようとインスタグラムで呼びかけた。
「今後の私たちの人生を左右する政治的な時代に入ろうしています。諦めるわけにはいきません」
2024年の大統領選挙では、2020年に民主党のバイデン大統領を支えたラテン系や若者の有権者が、トランプ氏を支持した。アメリカ全体でも有権者が右寄りに傾く傾向がみられ、その中で最優先課題として経済が浮かび上がった。
オカシオ=コルテス氏は6日に投稿した動画で、「私たちはこの国の労働者階級を団結させ、ファシスト的な計画に対抗しなければいけない」とも述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。