アメリカのフロリダ州からハイチの首都ポルトープランスに向かっていた米LCCスピリット航空の飛行機が11月11日、着陸時に銃撃された。
スピリット航空の広報は、この事件で客室乗務員が軽傷を負い、診察を受けているとハフポストUS版に述べた。
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広報よると、銃撃された951便はドミニカ共和国のサンティアゴへと迂回した。その後の検査で、銃弾と一致する損傷が確認されたという。飛行機が意図的に狙われたのかという質問に対する回答はなかった。
TMZなどが公開した動画には、機内に複数の弾痕が残る様子が映し出されている。
スピリット航空は現在、ハイチ行きの全便を一時停止している。アメリカン航空とジェットブルーも、14日までのハイチ便をキャンセルした。
ポルトープランスにあるアメリカ大使館によると、トゥーサン・ルーヴェルチュール国際空港は一時的に閉鎖されている。
ハイチでは2021年7月にジョブネル・モイーズ大統領が自宅で暗殺された後、国家元首不在の状態が続いており、ギャングが権力を握って政治的に不安定な状況にある。
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アメリカ大使館は11日、現地の治安状況を「予測不可能で危険」として、ハイチへの渡航を控えるよう警告した。
大使館は「ポルトープランスとの行き来を妨害しようとするギャングによる武装暴力や、道路、港、空港の混乱が発生する恐れがある」としている。
日本の外務省は、ハイチを危険レベル4の「退避勧告」としている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。