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アメリカでは現地時間11月5日、大統領選挙当日を迎えた。
しかし一部の有権者にとっては、投票に行くのは近所に散歩に行くような簡単なことではない。
有権者登録をしている地域から離れて住んでいる場合など、指定の投票所に行くには長い旅路になることもある。
郵便投票も可能で、ほとんどの州では郵便投票用紙の追跡もできるが、直接投票に行くことに価値を見出す人もいる。
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自分で直接投票するために、中には車で何時間もかけてドライブしたり、飛行機で州境をこえて投票所に向かう人もいた。
ハフポストUS版は、交通費がかかるにも関わらず直接投票に行った5人に、その動機を聞いた。(インタビューは分かりやすくするため編集しています)
1. 車で3時半かけて投票所に行ったベッツィーさん
「婚約者が期日前投票をしましたが、期日前投票箱の周りにはロープが貼られ警察があちこちにいたそうです。投票箱が燃やされた場所もありました。不在者投票の申込みが間に合わなかったこともあり、投票所に直接行ったほうがマシだと思ったんです。
共和党に投票することに抵抗のあるペンシルべニアの多くの女性を代弁するため、投票所に足を運び、市民の義務を果たすことが本当に重要なことだと思いました。
私は移民家庭出身で、母はプエルトリコ、生物学上の父はハイチ出身です。だからこそ投票したいと強く思っています。
仕事を終えた後ワシントンD.C.からペンシルバニアに車で行くのに、渋滞もあったので3時間半ほどかかりました。朝は父と初めて投票する弟と一緒に投票所に行きました。
ここペンシルべニア州ラランカスター郡は移民が多く住んでいますが、共和党に誇りを感じる人も多くいます。この街の投票は半々に分かれる可能性があるので、一票が大きな意味を持つのです。
投票するための車のガス代60ドル(約9100円)は私にとっては少し痛いですが、投票しないことによる私への長期的な影響に比べれば微々たるものです」
2. テキサス州からアーカンソー州まで車で向かったサヴァンナさん
「今は一時的にテキサスに住んでいますが、有権者登録してあるアーカンソー州にくる必要がありました。仕事が終わって車に乗る頃には大きな嵐が来ていて、ドライブの最初の数時間はとてもきつかったです。気持ちを明るくするためにクリスマスソングをかけていました。
でも投票することで自分の声を届け、歴史を作ることができることを祈っています。
不在者投票を申請することもできましたが、直接投票し、この経験の一部になりたかった。私と母の投票で初の女性大統領が誕生することを願っています」
3. サウスカロライナ州からジョージア州まで車で向かったザイレリさん
「私はジョージア州で有権者登録をしているのですが、母のいるサウスカロライナ州にしばらくいる予定だったので、そこに郵便投票の書類を送ってもらうよう申請したんです。でもそれが届かず、ジョージア州の投票所まで来ることになりました。
午後11時半ごろから運転を始めて、午前4時半過ぎにジョージア州フルトン郡に着いてトイレに寄り、午前5時ちょうどに投票所に着きました。私が1番乗りでした。
もともと長時間運転に慣れているのもあり、運転が長すぎることよりも、ここで投票することの方が価値があると思ったんです。
往復の運転とおやつ代にかかった200ドル(約3万円)を使って他の場所に行くこともできましたが、200ドルはまた稼げばいい。投票にはその価値があったと思います」
4. バスで6時間半かけて投票所に行ったレナさん
「私はADHD(注意欠如・多動症)なので、物事を先延ばしにしがちなところがあります。だから選挙が近くなり、少し神経質になり始めました。
今はコロラド州に住んでいるので、有権者登録を以前のワシントン州から変更しようとしたのですが間に合わず、代わりに運転免許証が登録されているデンバー州の投票所に来ました。投票に来るのにバスで6時半かかり、大変でした。
直接投票所に来ることへの問題はバス代でした。お金のない大学生にとって、往復90ドル(約1万3700円)は大きな出費です。でもお金が準備できてからは迷いはありませんでした。投票は私にとってとても重要だからです」
5. ニューヨークからアトランタに飛行機で向かったジェイミーさん
「私はオペラ歌手でジョージア州アトランタに住んでいますが、ニューヨークで公演中でした。でも投票日が休演日だったので、許可を得てアトランタに戻ることにしました。
飛行機に乗ってまで投票に行く理由は2つ。1つ目は、とても重要なことだと思うから。2つ目は、近年この州の郵送サービスがとんでもなく遅いから。飛行機で投票所に行って自分の一票がカウントされるのが確認できるならそれがベストだと思ったからです。
航空券は500ドル(約7万6000円)以上しましたが、自分がその値段を心配しなくて良い経済状況にあることに感謝しています。
とはいえ、女性として、クィアとして、この投票は絶対に価値があると思います」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。