「最後まで観たかったのに」山本由伸投手降板時の感動のシーンをフジテレビは映さず。NHK BSは一部始終を伝える

ワールドシリーズ第2戦、山本由伸投手が7回1アウトまで1安打に抑える快投で勝利投手に。降板時には最高の光景が待っていましたが、テレビ中継では対応が分かれました。
山本由伸投手
山本由伸投手
Getty Images

10月27日に行われたワールドシリーズ(WS)第2戦、ロサンゼルス・ドジャースvsニューヨーク・ヤンキースの試合に先発登板したドジャースの山本由伸投手が7回1アウトまで1安打の快投で勝利投手となった。

日本の選手でWSで勝利投手になったのは、2007年松坂大輔さん(当時:ボストン・レッドソックスに所属)以来、17年ぶりだった。

この試合、野球ファンの注目を集めたのは、山本投手の降板時の放送局の対応だった。NHK BSは称賛されながらマウンドを降りていく山本投手の姿を最後まで映したが、地上波で放送していたフジテレビはすぐにCMが入ったため、印象的な光景を伝えられなかった

山本由伸にスタンディングオベーション

MLB公式Xは、山本投手の降板時の動画を公開し、素晴らしい光景を伝えた。

ロバーツ監督が自ら交代を告げにマウンドに行くと、球場のファンが立ち上がった。内野手もマウンドに集まり山本投手を各々労った。ロバーツ監督は山本投手と握手をし、軽くハグするとボールを受け取って、山本投手はマウンドを降りた。

その後、ベンチに向かって歩いていく山本投手を、観客席のファンがスタンディングオベーションで迎えた。

勝てば本拠地で連勝となる一戦。山本投手の快投が、シリーズ制覇に向けてどれほど大きなものか、ファンはその意味を深く理解していた。

NHK BSはCMがなく、山本投手の降板シーンの一部始終を伝えられたが、フジテレビでは流れなかった。

これに対しSNSでは、「最後(降板のシーン)まで映して欲しかった」「最後まで観たかったのになぜここでCM」「地上波だから仕方ないな」「BSで見ておいてよかった」などと野球ファンから様々な声があがった。

NHK BSとフジテレビは、2024年のワールドシリーズを第3戦以降も全試合中継する予定だ。

注目記事