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10月27日に投開票された衆院選の和歌山2区で、自民党の派閥裏金事件で離党した無所属新人の世耕弘成氏が、二階俊博自民元幹事長の三男伸康氏を破って当選を確実にした。NHKが報じた。
世耕氏は自民安倍派の参院側トップを務めていたが、裏金事件で離党勧告処分を受けて党を離れ、衆院にくら替え出馬。自民新人の伸康氏との保守分裂選挙となった。
和歌山2区は二階元幹事長が「二階王国」と呼ばれるほど盤石な地盤を築いたが、裏金事件で政界を引退。伸康氏が地盤と組織力を引き継いだものの、世耕氏がその牙城を崩した形だ。
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選挙戦では、立憲新人の新古祐子氏が世耕氏と伸康氏を「裏金ブラザーズ」と批判するなど、激しい舌戦を繰り広げた。
世耕氏は伯父の世耕政隆参院議員の死去に伴う1998年の参院和歌山補選で初当選。安倍晋三元首相の側近として、官房副長官や経済産業相などを歴任した。