イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区で、事故により負傷した妹を背負い、裸足でさまよう少女の映像がネット上で拡散されている。
Sky Newsによると、少女は車にひかれて足をけがした妹を背負い、治療を求めて裸足で2km以上も歩いたという。その後、少女と妹はパレスチナ人ジャーナリストの車でガザ地区中部にある難民キャンプへと送り届けられた。
動画には、疲れた表情で「妹を1時間運んでいる。もう耐えられない」と話す少女の姿が映っている。
幼い妹を背負う裸足の少女の映像に対し、原爆投下後に撮影された「焼き場に立つ少年」の写真を重ねる声も上がっている。
「焼き場に立つ少年」は、原爆投下後の長崎でアメリカの従軍カメラマンによって撮影され、世界中に公開された。核兵器廃絶に強い関心を持つローマ法王は、2017年に「戦争がもたらすもの」というメッセージを添え、世界に発信した。
イスラエル軍は10月19日夜、北部ベイトラヒヤで住宅地を空爆した。ガザ地区の地元当局によると今回の空爆による死者と行方不明者があわせて87人にのぼる。