長く続いた猛暑もようやく収まりをみせ、秋の気配が訪れてきました。夏場にフル稼働を続けてきたエアコンも「オフシーズン」を迎えたようです。
冬場の暖房機能を万全の状態で使用するため、秋のオフシーズンにはエアコンの「しっかり掃除」が必要になります。そのポイントについて、ダイキンの重政周之さん(コーポレートコミュニケーション室広報グループ)に解説していただきました。
冬場の暖房機能を万全の状態で使用するため、秋のオフシーズンにはエアコンの「しっかり掃除」が必要になります。そのポイントについて、ダイキンの重政周之さん(コーポレートコミュニケーション室広報グループ)に解説していただきました。
エアコンの「内部クリーン」設定を忘れずに
夏場の冷房使用でエアコン内部に溜まった水分を乾燥させることが大切だといいますが。
「多くのエアコンには、室内機内部を乾かすための『内部クリーン運転』(メーカーにより名称は異なる)と呼ばれる機能が搭載されています。冷房運転や除湿運転をオフにした際は、ぜひこうした機能を使っていただきたいと思います」(重政さん)
内部クリーン機能とは、どのようなものなのでしょうか。
「夏場の冷房運転や除湿運転(ドライ)によって、室内機の中に発生した結露を乾燥させる機能です。夏場にエアコンをお使いいただく中で、冷房や除湿をオフにした際は、その都度、室内機内部を乾かしていただくことをおすすめします。
最近の機種は、冷房や除湿をオフにすると自動的に内部クリーン運転に入るようになっています。“エアコンを切ったはずなのに動いている”と勘違いして、内部クリーン機能をオフにしてしまわないようご注意ください。
また、内部クリーン機能を搭載していても、冷房や除湿の後に自動的に運転を開始しない機種もあります。中にはこうした機能があることを知らない方もいるかもしれませんが、ご自身で自動的に開始するよう設定できますので、この機会にリモコンの『内部クリーン』ボタンを押して設定しておくと、次の冷房シーズンに役立つのではないかと思います。
ちなみに、暖房運転後は、自動的に内部クリーン運転に入ることはありませんが、手動で運転することは可能です」(重政さん)
「多くのエアコンには、室内機内部を乾かすための『内部クリーン運転』(メーカーにより名称は異なる)と呼ばれる機能が搭載されています。冷房運転や除湿運転をオフにした際は、ぜひこうした機能を使っていただきたいと思います」(重政さん)
内部クリーン機能とは、どのようなものなのでしょうか。
「夏場の冷房運転や除湿運転(ドライ)によって、室内機の中に発生した結露を乾燥させる機能です。夏場にエアコンをお使いいただく中で、冷房や除湿をオフにした際は、その都度、室内機内部を乾かしていただくことをおすすめします。
最近の機種は、冷房や除湿をオフにすると自動的に内部クリーン運転に入るようになっています。“エアコンを切ったはずなのに動いている”と勘違いして、内部クリーン機能をオフにしてしまわないようご注意ください。
また、内部クリーン機能を搭載していても、冷房や除湿の後に自動的に運転を開始しない機種もあります。中にはこうした機能があることを知らない方もいるかもしれませんが、ご自身で自動的に開始するよう設定できますので、この機会にリモコンの『内部クリーン』ボタンを押して設定しておくと、次の冷房シーズンに役立つのではないかと思います。
ちなみに、暖房運転後は、自動的に内部クリーン運転に入ることはありませんが、手動で運転することは可能です」(重政さん)
シーズン前の「しっかり掃除」と、定期的な「こまめ掃除」が基本
秋のオフシーズン以降、エアコン掃除の「年間スケジュール」はどう組み立てればいいでしょうか。
「エアコン掃除は、運転期間に定期的に行う『こまめ掃除』(12~2月頃、7~9月頃)と冬・夏のエアコンシーズン前に行う『しっかり掃除』(11月頃、5月頃)が基本です。エアコンをお使いいただくシーズンには、2週間に一度を目安としたフィルター掃除や、室外機周辺の整理整頓、上記でご紹介した内部クリーン運転を心がけていただけたらと思っています」(重政さん)
「しっかり掃除」の際の手順、ポイントを教えてください。
「まず、『こまめ掃除』と同様に、フィルター掃除や室外機周辺の整理整頓が大切です。フィルターに溜まったホコリは掃除機で吸い取ってください。
また、室内機がキッチンからの油煙を吸い込むなどでフィルターの汚れがひどいときは、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、十分に陰干ししてから室内機に戻しましょう。お掃除の前に、取扱説明書もよく読んでおきましょう。手順は次のとおりです」(重政さん)
「エアコン掃除は、運転期間に定期的に行う『こまめ掃除』(12~2月頃、7~9月頃)と冬・夏のエアコンシーズン前に行う『しっかり掃除』(11月頃、5月頃)が基本です。エアコンをお使いいただくシーズンには、2週間に一度を目安としたフィルター掃除や、室外機周辺の整理整頓、上記でご紹介した内部クリーン運転を心がけていただけたらと思っています」(重政さん)
「しっかり掃除」の際の手順、ポイントを教えてください。
「まず、『こまめ掃除』と同様に、フィルター掃除や室外機周辺の整理整頓が大切です。フィルターに溜まったホコリは掃除機で吸い取ってください。
また、室内機がキッチンからの油煙を吸い込むなどでフィルターの汚れがひどいときは、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、十分に陰干ししてから室内機に戻しましょう。お掃除の前に、取扱説明書もよく読んでおきましょう。手順は次のとおりです」(重政さん)
「前面パネルなども水や薄めた中性洗剤を含ませ、固く絞った柔らかい布で拭いて、きれいにしてください。洗剤を使った時は必ず水拭きしてください。
フィルターを取り外した際には、室内機の奥にある薄いアルミの板がたくさん並んでいる『熱交換器』が汚れていないかも確認しましょう。これに汚れが溜まると、カビの発生や嫌な臭いの原因になる場合があります。
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ただし、ご自身で清掃するとアルミの板の部分が折れ曲がってしまったり、電気部品の故障につながったりする可能性もあります。熱交換器が汚れている時は、専門業者に掃除の依頼をおすすめします」(重政さん)
室外機の掃除ポイント
室外機が周辺の空気をしっかり吸い込んで吹き出せるよう、室外機周辺も「しっかり掃除」をしておきましょう。
「秋の台風シーズンや落ち葉の時季は、室外機の周辺や裏側に思わぬ飛来物や落ち葉、ゴミなどが入り込んでいることがあります。
また、オフシーズンの間に荷物や植木鉢などを置いたままにしていることもあるかもしれません。暖房シーズンが始まる前にご確認のうえ、室外機周辺の空気の流れを妨げないよう、取り除いていただくことをおすすめします」(重政さん)
「秋の台風シーズンや落ち葉の時季は、室外機の周辺や裏側に思わぬ飛来物や落ち葉、ゴミなどが入り込んでいることがあります。
また、オフシーズンの間に荷物や植木鉢などを置いたままにしていることもあるかもしれません。暖房シーズンが始まる前にご確認のうえ、室外機周辺の空気の流れを妨げないよう、取り除いていただくことをおすすめします」(重政さん)
自動お掃除機能があれば、フィルターのお手入れ不要?
最近は「自動お掃除機能」が付いているエアコンも増えているようですが、どういった機能でしょうか。
「自動お掃除機能はメーカーによって名前や機能に多少の違いがありますが、基本的に室内機のフィルター表面についたホコリをブラシでかき取って、ダストボックスに集めるものです」(重政さん)
フィルター自動お掃除機能があれば、フィルターはお手入れしなくて大丈夫でしょうか?
「フィルターの『こまめ掃除』は基本的には不要です。ただし、フィルターが油煙で汚れてしまているような場合は、こまめなお手入れをお願いします。また、フィルターからのホコリはダストボックスに溜まるため、年に一度を目安にダストボックスのホコリを捨てるようにしてください」(重政さん)
エアコンなしでも快適に過ごせる日々が多い秋のこの時季、エアコンの「しっかり掃除」で冬の再登板に備えましょう。
「自動お掃除機能はメーカーによって名前や機能に多少の違いがありますが、基本的に室内機のフィルター表面についたホコリをブラシでかき取って、ダストボックスに集めるものです」(重政さん)
フィルター自動お掃除機能があれば、フィルターはお手入れしなくて大丈夫でしょうか?
「フィルターの『こまめ掃除』は基本的には不要です。ただし、フィルターが油煙で汚れてしまているような場合は、こまめなお手入れをお願いします。また、フィルターからのホコリはダストボックスに溜まるため、年に一度を目安にダストボックスのホコリを捨てるようにしてください」(重政さん)
エアコンなしでも快適に過ごせる日々が多い秋のこの時季、エアコンの「しっかり掃除」で冬の再登板に備えましょう。