低緯度オーロラを見逃した人へ。オーロラ出現の様子を映した動画が幻想的すぎて目が離せない

今年5月には北緯40度以南の地域でもオーロラが観測され、話題になりました。
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太陽フレア・CME(コロナ質量放出)の影響で、今日10月11日(金)未明から磁気嵐が観測されています。北海道を中心に、日本国内でもオーロラが観測できたという報告がウェザーニュースにも届きました。

ウェザーニュースでは、北海道のなよろ市立天文台「きたすばる」に協力をいただき、高感度ライブカメラによる生中継を行いました。YouTubeからどなたでもご覧頂けます。

▼ 2分で見れるダイジェスト版

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北海道を中心に、南は兵庫県でも

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オーロラは一般的に、緯度が60度程度よりも北の地域で観測しやすい現象です。強い磁気嵐が発生したときにはより緯度の低い地域からもオーロラが観測できることがあり、これを低緯度オーロラと呼びます。

今年5月には北緯40度以南の地域でもオーロラが観測され、話題になりました。8月にも日本国内の北緯45度程度の地域でオーロラが観測できました。

今回は主に北緯45度程度の北海道での観測報告が多くなっていますが、ウェザーニュースに寄せられた投稿写真を分析したところ、最も南では兵庫県内からオーロラとみられる現象が写真に写っているのが確認出来ました。明け方の北の空の星座が写っているため、オーロラである可能性が高いとみられます。

今月に入り、太陽フレアが複数回発生

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太陽からは電磁波や光だけでなく、プラズマ状態の粒子が常に放出されています。太陽風と呼ばれるこの流れは、地球磁気圏があるおかげで大部分は押しのけられています。

フレア・CMEなどが起こると太陽風が暴風と化し、地球磁気圏をゆがめることがあります。地上では磁気嵐として観測され、磁気圏の隙間から極地域の大気圏に入ってくるプラズマ粒子が増加します。

プラズマ粒子が地球の大気と衝突することで発光するのがオーロラです。普段は緯度が60度よりも高い地域で見られるオーロラですが、磁気嵐の発生中はより低い緯度でもオーロラや“SARアーク”といった現象が観測されることがあります。

今月も複数回にわたり大規模な太陽フレア・CMEが観測されていて、その際の太陽風が到達する今後数日間は、磁気嵐が発生するものとみられます。

ヨーロッパでもオーロラを観測

日本時間の11日(金)は日本国内だけでなく、スイスやイギリスなどヨーロッパでもオーロラの観測が報告されています。

ウェザーニュースがアラスカ・フェアバンクスに設置しているオーロラライブカメラでは、雪による天候不良のためオーロラは観測できていません。フェアバンクスのライブカメラは天候さえ良ければ毎日のようにオーロラが見られますので、ウェザーニュースのYouTubeチャンネルで随時配信しています。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) セファイドさん

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