アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏が、ニューヨーク・タイムズに何らかの報復をするかのような発言をした。
トランプ氏は10月8日に公開された保守派の政治評論家ベン・シャピーロ氏のYouTubeインタビューで、民主党の大統領候補カマラ・ハリス氏の夫ダグラス・エムホフ氏の過去の暴行疑惑を、大手メディアが隠蔽していると非難した。
イギリスのタブロイド、デイリーメールは10月2日、2012年のカンヌ映画祭で、エムホフ氏が嫉妬から当時のパートナーを平手打ちしたとする記事を掲載した。
デイリー・メール紙は、平手打ちされたとする人物の友人たちにインタビューしているが、エムホフ氏側は記事の内容を否定している。
トランプ氏は「これがもし私だったら、この5年間で最も大きなニュースになっていただろう」とシャピーロ氏のインタビューで語った。
さらに、具体的にニューヨーク・タイムズの名前を挙げて「最も不誠実なメディアの一つだ」と批判している。
「ニューヨーク・タイムズは古典的だ。私が彼らに何をするのか、楽しみにしていてくれ、とても面白いことになるだろう」
「あと3日、4日、5日後に。最も不誠実な新聞だ。彼らは本当にいひどい」
トランプ氏は具体的に何をするかについては触れていない。しかし、同氏は自身にネガティブもしくは不公平だと感じるメディアに圧力をかけることがある。
9月に開かれた大統領選挙テレビ討論会で、司会者に発言の誤りを指摘したされた後には、主催したABCの「ライセンスを剥奪すべきだ」と主張した。
ニューヨーク・タイムズは9月、トランプ氏の過去の問題を振り返る記事を掲載して、ハリス氏への支持を表明した。
また同メディアは10月には、ガザを訪問したことがあるというトランプ氏の発言をファクトチェックして、そのような記録はないと指摘する記事を掲載した。
ニューヨーク・タイムズは現時点までに、エムホフ氏の暴力の告発について報じていない。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。