テニス・スペイン代表のパウラ・バドサ選手が、試合で訪れていた中国で目を釣り上げるポーズをして「人種差別的だ」と批判された。
問題になったのは、9月5日に行われた中国オープンの試合でバドサ選手がアメリカのココ・ガウフ選手に敗退した後、コーチのポル・トレド・バゲ氏がインスタグラムに投稿した写真だ。
ガーディアンによると、この写真には箸を使って目の端を釣り上げるバドサ選手が映っており、中国オープンのアカウントがタグ付けされていた。
この写真はその後削除されたが、バドサ選手の行動は「人種差別だ」と批判された。
批判に対し、バドサ選手は「そんな風に解釈されるとは思っていませんでした。私たちはアジア人を真似していたわけでもありません。顔やしわで遊んでいただけです」とコメントしたとされる。
「私はアジアが大好きですし、多くのアジアの友人がいます。彼らはとても親切な人たちです」
バドサ選手は、10月8日に行われる予定だった武漢オープンの試合に出場する予定だったが、胃腸の不調を理由に直前で棄権した。
バドサ選手は棄権する前に、「本当に申し訳ありません。これが人種差別にあたる不快な行為だとは知りませんでした。私のミスです。全責任は私にあります。この過ちを今後の教訓にします。理解していただけると嬉しいです……皆さんを愛しています」という謝罪のメッセージをXに投稿したと報じられている。
ただしこのメッセージも削除されたようで残っていない。バドサ選手は9日には笑顔の自撮り写真やダンスしている動画をインスタグラムのストーリーズに投稿している。
ハフポストUS版はバドサ選手に写真や謝罪について問い合わせているが、これまでに回答はない。
スペイン代表選手は過去にも中国で同様のポーズをとったことで批判されている。
2008年に開催された北京オリンピックで、スペイン代表のバスケットボールチームのメンバーが目を横に引っ張るポーズをする広告がスペインの新聞に掲載されたほか、テニス連盟の選手やスタッフが目を釣り上げる写真が撮影された。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。