知ってる? ダニが繁殖しやすい、意外な場所。見直し必須、効果的な掃除の方法・対策とは

秋もダニ対策を忘れてはいけません。布団やカーペット以外にも、ダニが潜んでいるかもしれない場所は多くあります。掃除の方法を見直してみましょう。
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ようやく本格的な秋の気配が感じられるようになってきました。過ごしやすい気候になりましたが、忘れてはならないのがダニ対策です。
実は、秋はダニ由来のアレルギーに注意が必要な季節なのです。しかも、ダニ対策が必要なのは布団やカーペットだけではないといいます。“ダニのプロ”に詳しく教えていただきましょう。

秋はダニアレルゲンに注意

ダニアレルゲンとは、ダニそのものだけでなくダニのフンや死骸などの総称です。ダニは、梅雨以降に急増して9月にピークを迎えるのですが、秋は6〜8月に増えたダニが死滅する時期に当たるため、ダニアレルゲンに注意したいのです。

「ダニアレルゲンはハウスダスト、つまり家の中に溜まるほこりに多く含まれています。ダニアレルゲンを吸い込むことで気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などのアレルギー性疾患を引き起こすとされています。

特に、子どものアレルギーの多くはダニが主な原因の一つと考えられていて、子どものいる家庭では注意したいですね」とダニの生態と行動に詳しい日革研究所(兵庫県)の中田研究員は言います。

フローリングのハウスダスト対策が重要な理由

ダニアレルゲンを減らすためにはどうしたらよいのでしょうか。

「こまめに掃除することで、ハウスダストとともにダニアレルゲンを減らすことができます。ただ、掃除をする場所について布団やソファ、カーペットだけでなく、フローリングや畳なども忘れてはなりません」(中田さん)

ダニというと布団やソファ、カーペットに注意したいイメージです。

「確かに、布団やソファ、カーペットは、湿度や温度、エサの面からもダニにとって“よい環境”であり、ダニが潜んでいることが多いので対策は必須です。

反対にフローリングはダニが隠れる場所もなく、繁殖しにくい環境です。しかし、フローリングは他の部屋やソファなどから舞ってきたハウスダストが溜まりやすいのです。そして人の動きなどでハウスダストが簡単に空気中に舞い上がるので、吸い込みやすくなります」(中田さん)

フローリングもこまめに掃除する必要があるのですね。

「フローリングのダニ対策は、掃除機をかけた後に水拭きします。掃除の際にハウスダストが舞い上がってしまうので、あらかじめ窓を開けるなど換気に注意しましょう。

部屋の四隅やラグやソファがあるところはハウスダストが溜まりやすいので念入りに。また、水拭きの雑巾は固く絞って、フローリングに湿気が溜まる原因にならないようにしましょう」(中田さん)

ダニアレルゲン対策の意外な場所

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そのほかにも、ダニ対策で見逃しがちなところを教えていただきましょう。

▼畳
畳は湿気がこもり、ダニの繁殖しやすい場所です。掃除機を畳の目に沿ってゆっくりかけ、必要に応じて固く絞った雑巾で水拭きします。後は換気して、よく乾かします。

▼押入れ・クローゼット
掃除機をかけた後に水拭きと乾拭きをした後、しばらく換気します。衣装ケースなどは衣類がぎっしり詰まっていて掃除がしにくいので、衣替えなどのタイミングですべて出して徹底的に掃除するのがおすすめです。

▼靴・かばん
実は、靴やブーツ、かばんはダニの繁殖場所でもあります。内部のほこりをきれいにして、風通しのよい日陰でよく乾燥させましょう。

▼カーテン・ぬいぐるみ
見落としがちなのがカーテンやぬいぐるみです。カーテンは年に2回ほど洗濯して天日干しします。

ぬいぐるみは、60℃以上のお湯につける、当て布をしてアイロンのスチームを使う、乾燥機にかけるなどでダニ対策ができます(素材によって洗濯、アイロン等できない場合はクリーニング)。

秋の不調にはダニアレルギーが関わっているかもしれません。ダニ対策を継続して健やかに過ごせるようにしましょう。

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