自民党の石破茂総裁は10月1日、臨時国会で第102代の総理大臣に選出され、新内閣を発足させた。
19の閣僚ポストのうち、女性は2人にとどまった。2023年9月に成立した第2次岸田再改造内閣では19人中女性は5人で、新内閣はさらに女性の数を減らす結果となった。
世界経済フォーラムが6月に発表した「ジェンダーギャップ指数2024」で、日本は調査対象となった146カ国中118位となり、主要7カ国(G7)では最下位だった。政治分野は前年に比べて改善が見られたものの、依然として113位という低い水準にとどまっている。
男女平等が進む他国の政治のリーダーたちと、どれほど異なっているのか?ジェンダーギャップ指数の上位国の写真と比較してみた。
日本
10月1日に石破茂内閣が発足。19人の閣僚のうち、女性は文部科学相の阿部俊子氏と、こども政策担当相の三原じゅん子氏の2人。
スウェーデン
2024年のジェンダーギャップ指数で5位にランクインした北欧スウェーデン。2022年10月、ウルフ・クリステション首相率いる連立政権が発足した。
ノルウェー
ジェンダーギャップ指数3位のノルウェーでは2021年、労働党と中央党による新連立内閣が発足した。発足当時、ヨーナス・ガール・ストーレ首相率いる閣僚メンバー18人のうち、女性は過半数の10人に上った。
駐日ノルウェー大使館のX投稿によると、ノルウェーでは1988年の男女平等法の改定で、クオータ制度が導入された。2023年7月時点で女性大臣の割合は47%。
ニュージーランド
ジェンダーギャップ指数4位のニュージーランドでは、2023年11月の総選挙で国民党が第1党となり、クリストファー・ラクソン党首が首相に就任した。
フィンランド
ジェンダーギャップ指数が2位のフィンランドでは、2023年4月の総選挙の結果、国民連合党首のペッテリ・オルポ首相率いる連立政権が誕生。閣僚19人中、女性は過半数の12人だった。