ドジャースの大谷翔平選手が9月19日(日本時間20日)、MLB史上初となる前人未到の「50本塁打・50盗塁」を達成した。
2023年のWBCで日本が世界一になったマイアミの球場での試合だったことや、1試合で3本塁打を含む6安打10打点2盗塁と大活躍したことも絶賛され、日本のみならず世界の野球ファンが心を躍らせる1日となった。
大谷選手の歴史的な偉業について、イチローさんの過去の発言が注目を集めている。
「“伏線”だった」としてSNSが盛り上がったのは、2019年に当時マリナーズの選手だったイチローさんが自身の引退会見で大谷選手について述べた言葉だった。
イチロー選手は、現在の大谷選手の活躍を“予言”していたと話題だ。
2019年に東京ドームでの試合後に開いた引退会見の終盤で、記者に「(大谷選手は)どんなメジャーリーガーになっていく?」と聞かれ、イチローさんは次のように答えていた。
「ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には(本塁打を)50本打ってMVPとったらバケモンですよね。でも、それが想像できなくはないですからね」
イチローさんが5年前に想像していたことの中で、シーズン50本塁打の記録は現実のものとなった。
イチローさんの“予言”に対し、ネット上では「2019年にはもう想像していたイチローさんはやっぱすげー人」「イチローの発言は伏線だったのか」「イチローの洞察力たるや」など驚きの声が上がっている。
9月25日の試合前(日本時間)の時点で、大谷選手の本塁打と盗塁の記録は「53-55」にまで到達している。
2001年にイチロー選手が記録した日本人最多記録のシーズン56盗塁まであとわずか1つに迫っている。
イチロー選手も同会見で「世界一の選手にならなきゃいけない選手」と語っていた。
大谷選手はドジャースに移籍した今シーズン、指名打者としてチームを牽引し、自身初となるポストシーズンへの進出が決まっている。ナショナルリーグのMVPが有力視されている。