炭酸栄養ドリンク「オロナミンC」を販売する大塚製薬は「すれ違い社会人用語」をテーマにした動画の公開に合わせ、20代の若手社員、40代以上の先輩社員を対象にした全国の社会人600人に、会話のすれ違いに対する世代間ギャップ調査を実施。その結果を9月24日に発表しました。
世代間の会話は増やしたいけど…
まず「後輩・先輩社員ともっと会話の量を増やして仲良くなりたいと思うか?」と質問に対して、20代の若手社員の89.9%、40代以上の先輩社員の86.1%が「そう思う」と回答。一方で、「先輩・後輩社員との会話のすれ違いを感じたことがあるか?」という質問には、20代の若手社員では62.3%、40代以上の先輩社員では70.7%が「ある」と答えました。
両世代とも、会話の機会を増やしたいと考えている人が8割を超えるものの、半数以上が会話のすれ違いを経験していることがわかりました。
社会人用語って?
“すれ違い社会人用語”とは、「先輩社員が仕事を円滑に進めるために培ってきた表現だが、時として後輩社員に意味が通じにくく、コミュニケーションのすれ違いを引き起こす用語」のこと。オロナミンCが新たに定義した用語です。
20代の後輩社員を対象に社会人用語の認知度を調査すると、86.5%が「知らない」と回答。一方、40代以上の先輩社員に「社会人用語を使って後輩社員に伝わらなかった経験があるか」と聞くと、75.5%が「伝わらなかった経験がある」と答えました。
また、“社会人用語”が原因で会話のすれ違いを感じた経験について尋ねたところ、20代の後輩社員では46.7%、40代以上の先輩社員では71.8%の人が、そうした経験を持っていることが明らかになりました。
世代間の会話がすれ違ってしまう背景には、このような先輩世代に特有の用語の存在があるといえるでしょう。
すれ違い社会人用語ランキング
では、どのような用語が特にすれ違いの要因となっているのでしょうか?
世代間の「認知ギャップ」を算出したところ、最も差が大きかった用語は次のようになりました。(認知ギャップは、40代以上先輩社員認知率ー20代若手後輩社員認知率で算出)
10位 行って来い
9位 ガラガラポン
8位 丸める
7位 テレコ
6位 全員野球
5位 手弁当
4位 ネゴる
3位 鉛筆なめなめ
3位になったのは、「鉛筆なめなめ」。「じっくり考える」といった意味や、「数字の帳尻を合わせる」という意味があります。
2位 よしなに
2位は「よしなに」。「よい具合になるように」「適切に」という意味合いがあります。
1位 一丁目一番地
世代間ギャップが最も大きかったのは「一丁目一番地」。「ある課題や業務に取り組む際に真っ先に着手すべき最優先課題」という意味があります。
いかがでしたか?わからない用語は聞いてみる、相手がわかりやすい用語で言い換えてみるという心がけが、世代間のコミュニケーションを円滑にするかもしれません。