脚立やはしごから転落⇨スタントマンの“再現映像”が「本当に危険」「重要な動画」と話題。死亡や重篤事故も

脚立やはしごの使用中に起きる事故を防ごうと、国民生活センターがスタントマンによる“再現動画”を公開しました。

脚立やはしごの使用中に起きる事故を防ごうと、国民生活センターがスタントマンによる“再現動画”をXアカウント(@kokusen_ncac)に公開し、注意を呼びかけている。

衝撃の大きさがじかに伝わってくる内容となっており、「すごく重要な動画」「1メートルは一命取る」といったコメントも寄せられている。

死亡事故も発生

同センターによると、脚立やはしごは労働現場だけでなく、庭木の手入れや荷物の整理など家庭でも広く使用されている。

一方、作業中にバランスを崩すなどして転落する事故が相次いでおり、医療機関ネットワークには2010年12月〜19年2月、計433件の情報が寄せられているという。

そのうち、死亡事故は3件。入院を要する事故は206件で、頭がい内損傷や脊髄損傷、大腿や骨盤骨折など重篤なけがを負った事例もあった。なお、事故の半数以上(236件)は60~70歳代によるものだった。

実際に起きた事故は次の通り。

「梅をとろうと約3メートルの脚立に乗っていたところ、コンクリートの地面に転落。外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、頚椎椎体骨折のけがを負った」(70歳代後半・男性)

「庭で剪定作業中にはしごから転落。頚髄損傷があり、完全麻痺で入院し、同日中にドクターヘリで脊髄損傷の専門機関に転院した」(60歳代後半・男性)

6つの事故のケースとは

同センターが公開したスタントマンによる再現動画(45秒)では、①天板で上向き作業②がたついた脚立③脚立にまたがる④体を乗り出す⑤立てかけた脚立⑥角度が急なはしごーーの6つのケースで起きる事故について説明。

いずれも転落するまでの過程や衝撃の大きさが伝わってくる。また、死亡事故や重篤なけがにつながることもわかる。

同センターは、脚立やはしごを使用しない方法を検討したり、一人きりでの作業をやめたりすることのほか、ヘルメットや動きやすい服、滑りにくい靴などを準備するよう呼びかけている。その上で、「作業中の『あと少し』をなくしましょう」と発信していた。

この動画を見た人たちからは、「怖い」「本当に危険」「天板に乗らない、またがらない」「脚立を使う人全てに見てほしい」といった声が寄せられていた。

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