【解説】「ゼロエミッション」の意味や言い換えは?ビジネスシーンにも役立つカタカナ・外来語の取説

意味を知っているようで上手く説明できない外来語、今回は「ゼロエミッション」を詳しく解説していきます。

私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。

外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。

「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。

20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。

「ゼロエミッション」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?

それでは見ていきましょう。

ゼロエミッション
ハフポスト日本版
ゼロエミッション

♢言い換え語

排出ゼロ

♢用例

医薬品メーカーの工場は一部の有機排水を焼却するしか処理方法が無く、ゼロエミッション(排出ゼロ)の達成が困難な例が多かった。

♢意味説明

工場などで排出物をゼロにすること

手引きとして、ある産業で生まれた廃棄物を、別の産業の原料として使うことなどによって、排出物をゼロにする考え方のことを表すといいます。

この概念は、1990年代の半ばに国連大学が提唱したことで一般にも広まりました。今では、国や自治体、企業にも取組が広がってきているそうです。循環型社会を実現するために重要な概念だが、より定着させるために言い換えや説明が必要な場合があります。

言い換えはいくつか存在し、「排出」「再利用」「廃棄物」のどこに注目するかで変わるといいます。ほとんどの場合は、「排出」を課題にすることが多いそうです。

♢その他の言い換え語例

廃棄物ゼロ ごみゼロ 完全再生利用 完全リサイクル