米アマゾン、来年1月から「週5」出社義務へ。ジャシーCEO「強みをキープするにはたゆまぬ努力を続ける必要がある」

米アマゾンは、「企業風土を強化するため」として、出社を求める日数を現在の週3日から週5日に増やします。

米アマゾンが、従業員の出社日数を週5日にする。「企業風土を強化するため」として、出社を求める日数を現在の週3日から増やす。2025年1月から。

アンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)が9月16日、従業員に宛てた「Strengthening our culture and teams」(企業風土とチームを強化する)というメッセージを同社サイトで公開した。

CNBCロイター通信など大手メディアが相次いで取り上げている。

「いくつか変更点があります」と始まるメッセージではまず、ジャシー氏が27年前にアマゾンに入社した前年には1500万ドルだった年間売上高が、2024年は6000億ドル(約84兆円)を大幅に超える見込みであるとして、企業としてのこれまでの成長について触れた。

続けて、当初の予定では2〜3年でやめるつもりだったと打ち明け、発明の創出への絶え間ない渇望と、顧客の暮らしをより便利にすることへの執着が同社で働き続けたいと思う動機になっているとつづった。

なかでもジャシー氏が強調したのが、アマゾンの「企業風土」だ。顧客第一主義であること、一緒に働く仲間と共に取り組んで発明を創出すること、意思決定と行動にスピード感がある一方で、官僚主義的でなく、社内政治がないところをアマゾンの強みとして挙げた。

この強みを生み出し続けるためには、たゆまぬ努力が必要だと説明。2025年1月2日から、出社を求める日数をコロナ禍前の週5日に戻す方針を伝えた。

ジャシー氏は、出社することで従業員同士の共同作業やブレーンストーミングがより簡単にできるようになり、より効果的な発明の創出につながるとしている。

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