アメリカのトランプ前大統領は9月15日、11月の米大統領戦で民主党カマラ・ハリス候補への支持を表明したテイラー・スウィフトさんを自身のSNSプラットフォーム「Truth Social」で非難。「テイラー・スウィフトなんか大嫌いだ!」と投稿した。
スウィフトさんは10日、米大統領選挙のテレビ討論会の直後、民主党カマラ・ハリス候補支持を表明。「2024年の大統領選挙ではカマラ・ハリス氏とティム・ウォルズ氏に投票します」というコメントともに、猫を抱いている自分の写真をインスタグラムに投稿した。
この写真は「子どもがいない猫好き女性は惨め」だという、共和党副大統領候補J.D.ヴァンス上院議員の発言への皮肉が込められているとみられる。
スウィフトさんは、ハリス氏に投票する理由について、「自分が大切だと思う権利や信念のために闘ってくれる人」であり、才能のあるリーダーだからだと説明。
また副大統領候補のウォルズ氏を「LGBTQ+や、体外受精、女性が自分の体について決める権利のために何十年も闘ってきた」と称賛している。
スウィフトさんは、「有権者の一人として、候補者がこの国のためにどんな政策や計画を考えているかを確認するようにしている」とつづっている。
「私は自分で調べ、自分で選択をしました。何を選択するかは、皆さん次第です」
スウィフトさんはAIや偽情報に対する懸念も伝えている。
共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏は8月、スウィフトさんが同氏への投票を呼びかける偽画像をソーシャルメディアに投稿した。
スウィフトさんは「この一件で、AIに対する不安と誤情報拡散の危険性を知り、有権者として今回の選挙についての自分の計画をはっきりさせておく必要があるという結論に至りました。誤情報に対抗する最も簡単な方法は、真実です」とも伝えている。
影響力を持つ人気歌手のスウィフトさんの支持表明は、ハリス&ウォルズ陣営にとって大きな後押しとなる。
トランプ氏はかつてスウィフトさんのことを「異常なほど美しい」「才能に溢れている」「偉大なスター性を持っている」とVariety誌の共同編集長ラミン・ストゥーデ氏に語っていたにも関わらず、スウィフトさんが民主党支持を表明すると「もとから好きじゃなかった」と意見を翻した。
「テイラー・スウィフトのファンじゃなかった。ただ時間の問題だった」とトーク番組「Fox and Friends」の司会者に述べた。トランプ氏は「バイデンを見てくれ。テイラー・スウィフトを含め、誰もバイデンを支持はしないだろう」と話し、「でも彼女はリベラルだから、いつも民主党を支持しているようだ」と続けた。
スウィフトさんは2020年の大統領選ではバイデン氏支持を表明していた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。