ヴィレヴァンが「自分の居場所だった」地方で学生時代を過ごした投稿主が「大量閉店」のニュースに思うこと

複合小売店として書籍、雑貨、CDなどを販売する「ヴィレッジヴァンガード」。多くのサブカル好きが訪れる店ですが、赤字により、店舗数がどんどん減っていっている現状です。

ヴィレッジヴァンガード高知店の一風変わった場所に貼ってあるポップの写真がXに投稿され、話題になっています。  

投稿したのは、ヴィレヴァン全店まわるひと【非公式】(@village_vanvan)さん。ヴィレッジヴァンガードの業績不振による大量閉店のニュースを受け、「どれだけVVがダメになろうとも、子どもの頃に救われた、肯定された記憶がある限り応援し続けますよ。都会の人にとっては大した店じゃないかもっすけどね。地方から出れない内気で卑屈な子どもにとっては大事な場所だったんすよ」というコメントとともに、過去の投稿を引用しました。  

その投稿には、ヴィレッジヴァンガード高知店の帰り際に投稿主さんが見つけた一枚のポップの写真が。棚ではなく、店の床に貼られていて、そこには「ヴィレヴァンはいつでも君の味方だよ」と書かれています。

この投稿には3千回以上「いいね!」が集まりました。

興味が持てる分野が見つけられず、周囲との違和感を感じていた中学時代、「ヴィレヴァン」の存在に救われたという投稿主さん。「ヴィレヴァン」のパンクロックコーナーに置いてあったSex Pistolsから影響を受け、サブカルの世界に飛び込んでいったといいます。

前出のニュースについては、主に古い店舗や画一化されていなかった頃の店舗が閉店しているため、「時間の洗練を受けた味のある店舗が消えていくのはとてもつらく、しんどい」と話しています。

投稿には「なんの予定もない土曜の夜、9時過ぎに1人でふらっと行きたくなる、それがヴィレヴァンの原点」「店に入る度にホッとした気持ちになる実家のようなお店」「青春時代ずいぶんお世話になった」という反応が寄せられました。

そうした反響に対して、投稿主さんは以下のようにコメントしています。

「思ったよりも、僕と同じように鬱屈とした少年時代をヴィレヴァンに救われた人たちがいたんだな、とものすごく感動しましたね。ただの本屋じゃない、売場で誰かの人生を変えることだってできる。この投稿でそれが証明できました。

今働かれている方にも、当時働かれていた方にも伝わってほしい事実です。本屋には夢も希望あった、と」

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