5歳の4割超がチャイルドシートを使用していない実態が、日本自動車連盟(JAF)と警察庁の合同調査で明らかになった。
チャイルドシートを説明書通りに正しく取り付けられていないケースが約3割に上ることも判明した。
5歳のチャイルドシート使用率が低い
調査は5〜6月、全国99カ所で実施。子ども全体(6歳未満)のチャイルドシート使用率は増加傾向にあり、2024年は前回比2.2ポイント増の78.2%と過去最高だった。
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一方、年齢別に見ると、5歳の使用率がほかの年齢と比べて著しく低く、2024年は57.9パーセント(前年比2.4ポイント増)にとどまった。
使用率が最も高かったのは1歳未満の91.7%(同0.3ポイント減)で、1〜4歳の80.7%(同2.0ポイント減)が続いた。
また、全国16カ所でチャイルドシートの取り付け状況を調査したところ、説明書通りに正しく取り付けられていたのは69.8%と、7割に満たなかった。
チャイルドシートの着座状況調査でも、44.3%が正しく着座できていなかったという。
チャイルドシートの適切利用を巡っては、福岡市の国道で8月18日、路線バスと軽乗用車が衝突し、7歳と5歳の姉妹が死亡する事故が発生している。
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姉妹は後部座席でシートベルトを着用していたが、チャイルドシートやジュニアシートは着用していなかったという。死因は出血性ショックで、シートベルトの強い力が腹部に加わったとみられている。
JAFは「チャイルドシートを適正に使用・着座していないと、子どもが怪我をするなど重大な事故に繋がる可能性がある」と注意を呼びかけている。