ブランドや商品の名前には、見た目以上の意味が込められることがよくある。
例えば、グミで有名なドイツの「Haribo(ハリボー)」は、会社の創設者の名前から来ているし、ブロック玩具の「LEGO(レゴ)」は、デンマーク語で「よく遊べ」を意味する言葉の略語だ。
では、私たちのよく知る炭酸飲料「Pepsi(ペプシ)」はどうだろう?
誰かの名前が由来なのか、それとも何かの略語なのか...?
実は、どちらでもない。
「Pepsi(ペプシ)」というブランド名は、消化不良を和らげるところからきているという。
当時は「健康飲料」として売り出されていた
同商品はもともと、薬剤師ケイレブ・D・ブラッドハム氏が開発し、「Brad’s Drink(ブラッズ・ドリンク)」として販売していたが、のちに改名。
ペプシのウェブサイトには、「彼が地元の競合他社から『Pep Kola(ペップコーラ)』という名前を買い取り、『Pepsi-Cola(ペプシコーラ)』に変えた」とだけ書かれている。
医療ポッドキャストを行なっているシドニー・マッケロイ医師とその夫ジャスティン氏から話を聞いたというLA Timesによると、この名前は「Dyspepsia(消化不良」)」に由来しており、このドリンクは本来、消化不良を和らげるための商品だったという。
MEL誌によると、商品の「主成分」とされていたペプシンが、胃のトラブルを解消を助けるとして売り出されていた。
ペプシンとは、食べ物に含まれるタンパク質の消化を助けるために胃が作るタンパク質分解酵素だ。
しかし実際は、ペプシの原料にペプシンは含まれていないようだ。「名前や伝聞とは違い、ペプシンがペプシの原料だったことはない」と同社自身が否定している。
ペプシの由来が「消化不良」であれ「ペプシン」であれ、ペプシが当初、健康飲料として売られていたことは間違いない。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。