けがをしていたと思われたハクトウワシ。飛べない理由が斜め上をいっていた(アメリカ)

飛べずに保護されたハクトウワシでしたが、けがをしていたわけではないことが発覚しました
ハクトウワシ
ハクトウワシ
Soggy McFadden / 500px via Getty Images

アメリカ・ミズーリ州で、「けがをしている」として保護されたハクトウワシを検査したところ、別の問題を抱えていたことが判明した。

ウィルソンズ・クリーク国立戦場跡は8月21日、けがをしているハクトウワシがいるという通報があり、州自然保護局の担当官が保護したとFacebookで説明した。

しかし、レントゲン検査をしたところ、このハクトウワシにけがは見つからなかったという。

代わりに発覚したのが「食べ過ぎ」だ。

ウィルソンズ・クリーク国立戦場跡は、「初めはけがをしていると報告されたのですが、健康上の問題は何も見つかりませんでした。しかし、アライグマを食べて満腹だったことが確認されました。つまり、太りすぎて飛べない状態だったのです」と説明している。

保護した州自然保護局も「この鳥は、美味しいものをたらふく食べて動けなくなりました」とFacebookでコメントしている。

ウィルソンズ・クリーク国立戦場跡が投稿したハクトウワシの胃のレントゲン写真には、アライグマの手が写っている。ハクトウワシが食べたアライグマはロードキルで死んだと考えられている。

ハクトウワシはリハビリを受けた後に、自然に戻されたという。ウィルソンズ・クリーク国立戦場跡の投稿した写真には、無事に飛び立つ様子も写っている。

 ハクトウワシが食べ過ぎで飛べなくなるというのは驚きだが、共感した人も多かったようだ。SNSには「同じ経験をしたことがある」「ついに鳥の気持ちがわかる日がきた」などのコメントが多数書き込まれている。

ミネソタ州の国立イーグルセンターによると、ハクトウワシがロードキルで死んだ野生動物を食べるのは珍しくない。

イーグルセンターは、ハクトウワシは一般的には生きたまま獲物を捕まえるものの「タダ飯は断らない」流儀だと説明している。 

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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