麻布十番が「川」になった理由が一目瞭然。知っておきたいNHK全国ハザードマップ。災害リスクの把握に役立つ【防災の日】

災害が起きた際、自分が住む地域にどんな被害が想定されるのか。あらかじめ知っておくことが被害に備える「第一歩」です。
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9月1日は防災の日。災害への備えを改めて見直したい日です。

日本列島に沿って長期的な影響をもたらしている台風10号の被害や、局地的なゲリラ豪雨による道路の冠水や浸水が相次いでいます。

災害が起きた際、自分が住む地域にどんな被害が想定されるのか。あらかじめ知っておくことが被害に備える「第一歩」です。そんな時、NHKが作成している「全国ハザードマップ」が見やすく、役に立ちます。

見れば、麻布十番が「川」になったのも納得

NHKの「全国ハザードマップ」は、国や都道府県、市区町村に土砂災害など様々な災害リスクに関するデータの提供を依頼し、それを元に作成したものだという。

利用条件を最後まで読んで同意することで、誰でも地図をみることができる。

情報取得の方法はシンプルだ。まず、「災害を選択」から「洪水想定最大規模」「内水氾濫」「土砂災害」「津波想定最大規模」の4つから知りたいカテゴリーを選ぶ。

地図を拡大・縮小して気になる地域にカーソルを合わせて見たり、郵便番号や住所、フリーワード(マンション名)などで検索したりすることができる。

東京都などの場合は、「首都直下」をオンにすると、「想定震度」や「ゆれやすさ」など地震災害に関する情報を知ることもできる。

最近では、8月21日には東京都の麻布十番駅周辺で、22日には代々木駅周辺で浸水の被害が相次いで発生し、SNSでは「川のようになった」「車も通れない」などと動画付きの被害報告が多数寄せられた。

NHKが作成している「全国ハザードマップ」でみた港区
NHKが作成している「全国ハザードマップ」でみた港区
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地図で港区・麻布十番駅の周辺を見てみると、0.5mから3mの浸水の深さを示す薄いピンク色でエリアの一部が覆われていた。21日のゲリラ豪雨によって当該の地域が浸水したのも納得だ。

東京都内では港区の一部の他、渋谷区、江東区、台東区、品川区、墨田区、荒川区、江戸川区などでも浸水リスクが高い地域がある。

全国の情報を知ることができる「NHK全国ハザードマップ」。もしもの時のために、一度目を通してみると備えの参考になるかもしれない。

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