深刻な食料危機のナミビア、「ゾウ」や「カバ」、「シマウマ」を食肉処理。エルニーニョの影響で降雨量が激減

アフリカ南西部のナミビアが深刻な食料危機に陥っています。

アフリカ南西部のナミビアが深刻な食料危機に陥っている。エルニーニョの影響で「史上最悪」規模の干ばつに見舞われているためだ。

ナミビア政府は8月26日、国民が直面する食料不足への対応として、国立公園などに生息するゾウやカバなど計723頭の大型動物を殺処分すると発表した。食肉処理され、飢餓に苦しむ人々に配られる。

発表によると、殺処分の対象はナミブ=ナウクルフト国立公園などに住むカバ30頭、水牛60頭、インパラ50頭、オグロヌー100頭、シマウマ300頭、ゾウ83頭、イランド100頭となっている。

すでに157頭が食肉処理され、56.8トン分の肉となっている。

南部アフリカ地域の食料不安を受け、日本政府はナミビアとザンビアに計250万ドル(約3.6億円)の緊急無償資金協力の実施を決めている。日本政府によると、同地域では2023年末から2024年4月ごろまでの雨期に例年の2割ほどの雨しか降らなかったため、穀物の収穫量が大幅に減っている。世界的に食料価格が上がっていることも、食料不安に追い打ちをかけているという。

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