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台風の進路図をみると、予報円のサイズは後半になるほど大きくなるのが普通です。これは台風の強さや大きさとは無関係で、位置の誤差が大きくなることを示しています。
特に今回の台風10号ではサイズが大きく、信頼度が低いことを示唆しています。
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予報円のサイズは台風予測の不確実さを表す
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台風進路図の予報円は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示しています。
当然、先の予報ほど誤差は大きくなるため予報円のサイズは大きくなるのですが、そのサイズは予報の信頼度によって5段階に分けられています。
予報円が小さいほど進路の予報の信頼度が高く、予報円が大きいほど予報の信頼度が低いことになります。
今回は期間後半ほど信頼度が低下
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あらかじめ定められた信頼度ごとの予報円のサイズが決まっているため、期間を通して信頼度がBのときもあれば、後半ほど信頼度がAに寄っていく場合もあります。
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今回の台風10号はそれとは逆で、期間後半ほど信頼度が低下しています。21時間先までは信頼度がAとなっていますが、24時間先には信頼度がA’に、48時間先には信頼度がBに、72時間先には信頼度がB’に、96時間先と120時間先には信頼度が最低のCに下がっています。
シミュレーション結果のばらつきが大
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世界各地の気象機関による複数の数値シミュレーション結果をもとに31日(土)21時の低気圧中心位置を地図上にプロットすると、北東—南西方向に非常に大きなばらつきがあり、予測の誤差がかなり大きくなっていることが示されています。
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予報円の信頼度が低下している原因はこのばらつきによるもので、進路よりも進行速度の誤差が特に大きいと考えられます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
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