【台風10号】線状降水帯とは何か?九州や山口などで発生の恐れ。大雨・集中豪雨の発生要因、甚大な災害に警戒

線状降水帯は大きな水害を引き起こす要因となっています。

集中豪雨が発生する要因となり、各地で甚大な被害を引き起こしている「線状降水帯」。

台風10号の影響で、山口や九州などに線状降水帯が発生する可能性があり、気象庁は「鹿児島県に暴風、波浪、高潮特別警報を発表する可能性があります。

これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮が予想され、最大級の警戒が必要です」と発表している

線状降水帯とは?

線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
ウェザーニュース

気象庁のサイトによると、線状降水帯とは、発達した積乱雲が列をなして数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することによって、大雨が発生する地域のこと。長さ50~300km、幅20~50kmにも及ぶ。発生のメカニズムには未だ解明されていない点も多いとされている。

コトバンクによると、1990年代から集中豪雨が発生した際に線状の降水域がしばしばみられることが指摘されていた。2014年8月の豪雨による広島市の土砂災害以降、頻繁にこの用語が使われるようになったという。

最近では、2017年7月の九州北部豪雨、2018年7月の西日本豪雨、2020年7月の熊本豪雨でも線状降水帯の発生が確認されている。

ウェザーニュースによると、台風10号は30日(金)頃に九州本土に接近・上陸し、9月1日(日)にかけて比較的遅い速度で西日本から東日本に向けて日本列島を縦断する見通しだ。

今後は九州を中心とした西日本の各地に暴風警報、波浪警報、高潮警報、大雨警報などが発表される可能性がある。台風の進路や進行速度によっては交通機関への影響も拡大し、鉄道の運転見合わせや高速道路の通行止めなどの影響が長引くことが考えられる。

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