読書感想文の書き方のコツは? 本の選び方や文章を上手にする方法、4つのポイントをプロが伝授

Gakkenの編集者のおすすめ方法は? 子どもが読書が苦手な場合、短編集や図鑑、また過去に読んで気に入った本を選ぶのも良いといいます。

夏休みも終盤に差し掛かり、読書感想文で悩んでいる小学生も多いのではないでしょうか。

教育系出版社のGakkenは、7月に発売した「必ず書ける あなうめ読書感想文 改訂版」をもとに、7月に小学生を対象に読書感想文講座を開催。その内容をもとに、読書感想文を書くポイントを紹介しています

ポイント1:好きな本を読む

そもそも、どの本を読めばいいのか悩む子どもも多いかもしれません。

同書の編集者は「一番大切なことは、興味をもてる、おもしろいと感じる本を選ぶこと」だとしています。

読書感想文のために本を選ぼうとすると、本に興味をもてなかったり、読書が苦手だったりする場合、「やらされている」と苦痛を感じることにもつながりかねません。

長い文章が苦手なら短編集や図鑑、また過去に読んで気に入った本を選ぶのも良い方法だといいます。

ポイント2:何について書くか決める

次に、何についての感想を書くか、大枠を決めます。本を読んで印象に残ったことや興味をもったこと、また自分に重なって考えたところに着目すると良いそうです。
・本の中に自分と似た登場人物がいる→「登場人物」について書く
・本の中に好きなせりふがある→「好きなせりふ」について書く
・本の中に好きな場面がある→「好きな場面」について書く
・その本を選んだ理由がある→「本を読んだきっかけ」について書く
・登場人物に伝えたいことがある→「登場人物に伝えたいこと」について書く 

ポイント3:自分の考えを言葉にする

感想文を書き始める前、自分の考えを言葉にすることが大事だといいます。たとえば、ポイント2で「好きな登場人物」について書くと決めた時には、次のような質問に答えると、考えが深まります。

・好きな登場人物はだれ?

・その人はどんな性格?

・どんな場面からそう思った?

・同じような場面で、あなたならどうする?

子どもが読書感想文で悩んでいる場合、周りの大人は「どの登場人物がお気に入り?」「なんでこの人がお気に入りなの?」「どんな性格?」などの声掛けをすることがおすすめだといいます。

「最初から長い文章を考えるのではなく、ひと言の感想でもいいので、頭の中にある漠然としたイメージを言語化する」ことから始めるのがポイントです。

ポイント4:言葉を言い換える

読書感想文を書いていると、「おもしろかった」「楽しかった」「驚いた」などのシンプルな言葉ばかりになってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、他の言葉に言い換えると、印象が大きく変わるといいます。

例えば、「おもしろかった」の場合は、「物語の世界にぐんぐん引き込まれた」「最初から最後まで、一気に読んでしまいました」のように言い換えることができます。

Gakkenが出版した「必ず書ける あなうめ読書感想文 改訂版」
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Gakkenが出版した「必ず書ける あなうめ読書感想文 改訂版」