『THE ALFEE』の3人、「らしさ」あふれる贈り物を1万人のファンに。「告げられた時の会場のどよめき」「冗談かと思った」

1万人のファン一人ひとりに『THE ALFEE』の3人らしさあふれるサプライズプレゼントが贈られました。

デビュー50年を迎えた音楽バンド『THE ALFEE』が、8月25日に都内で「メモリアルセレモニー&スペシャルコンサート」を行った。お祝いに駆けつけた1万人のファン一人ひとりにTHE ALFEEらしさあふれるサプライズプレゼントがあり、「気持ちが伝わり、心が震えるほどうれしかった」などファンからは歓喜の声が上がっている。

THE ALFEEのメンバーは桜井賢さん、坂崎幸之助さん、高見沢俊彦さん。1974年8月25日のデビューからぴったり50年目の記念日に集まったファン全員に3人が贈ったのは、この日のためにコツコツと書き溜めた直筆のサインだった。

70歳の古希を祝う紫色の衣装を着た3人が並んだ写真に、それぞれ自分のサインを書き込んだ。

バンドの公式Instagramは26日、3人が仕事の合間などに「正」の字でカウントしながら1枚ずつサインを書いている様子を公開した。冬服を着ているシーンもあり、長い時間をかけて準備したことがうかがえる。

このサプライズプレゼントにファンたちからは、「直筆と告げられた時の会場のどよめき」「お隣の方と見比べたりもしました💕私の一番の宝物です」「THE ALFEEのファンになって、ずっと追いかけてきて、本当によかったとしみじみ思います」「お礼と感謝のお気持ちが伝わり心が震えるほどうれしかったです」と喜びの声が上がっている。

「1枚1枚丁寧な対応に、みんなが付いてきた理由が分かります」というコメントもあり、デビューから今日までメンバーとファンがお互いを大切にしてきたことが感じ取れる。

THE ALFEEは活動を中断することも解散することもなく、全国を回ってコンサートを続けてきた「トラベリングバンド」だ。これまでに2920回のコンサートを重ねてきており、バンドとしては国内では最多の記録となっている。

「55年いくかもしんない」

3人は8月25日放送のNHKラジオ番組『THE ALFEE 終わらない夢』で、50年を振り返り、今後の抱負を語った。

高見沢さんが「思い出すと、デビューしたころいっぱいいたじゃん、バンドが。俺たち残ると思ってなかったよな」と切り出すと、桜井さんと坂崎さんがすかさず「いや、誰も思ってないでしょ」と口をそろえた。

「最初期待されたけど、期待外れってあるじゃない?その最先端だったもんな」とデビュー曲の『夏しぐれ』が売れず、1983年の『メリーアン』までヒットに恵まれなかったことを振り返る高見沢さんに、桜井さんは「世の中の数に入れられてないぐらいだもんね。え?まだやってたのっていうぐらいでしょ。でも等身大で来られたってことですよ。自分たちでつかんできたものですからね」とTHE ALFEEらしさを失わずに活動してこられたことにもまたつながっているという考えを示した。

50年という大きな節目を迎えたTHE ALFEE。この先はどうしていくのか。桜井さんが「このまま普通にアルフィーのペースで頑張って、今まで通りやっていたら、55年いくかもしんないですね」とファンが喜びそうなことを口にすると、坂崎さんも「早いだろうね、きっと」と応じた。

すでに10月に始まる秋のツアーも発表され、THE ALFEEにとっての「通常運転」による新しい旅が始まっている。

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