裁判見学に来た子どもの居眠りに激怒、手錠かけた裁判官が訴えられる。原告「拘束し、懲役刑に処すと脅したのは司法権の範囲外の行為」と主張

アメリカ・ミシガン州で、裁判官が裁判見学に訪れていた10代が居眠りしたことに腹を立てて手錠をかけたなどとして、子どもの家族に訴えられています。

アメリカ・ミシガン州で、裁判官が裁判見学に訪れていた10代が居眠りしたことに腹を立てて手錠をかけたなどとして、子どもの家族に訴えられている。

CBSニュースUSAトゥデイなど大手メディアが相次いで取り上げている。

手錠をかけられたのは15歳のエバ・グッドマンさん。8月21日、グッドマンさんの母親が子どもの市民権が侵害されたなどとして、ミシガン州裁判所の刑事部門を統括するケネス・キング判事を提訴した。

問題が起きたのは8月13日。地元テレビ局WXYZによると、グッドマンさんはNPO主催の裁判見学会に参加し、デトロイトにある「第36地区裁判所」を訪れていた。見学会は実際の裁判を見て、裁判官と話ができるーーというものだった。

検察や弁護士らがまだいない法廷で子どもたちの質問に答えていたキング判事は、グッドマンさんが居眠りしていることに気づいた。キング判事は腹を立て、グッドマンさんに手錠をかけるよう命じたという。CBSニュースは、キング判事がグッドマンさんに囚人服に着替えることを強いた後に収監し、偽裁判をしてその様子を生中継した、とする原告の主張を伝えている。

原告は、キング判事がグッドマンさんを拘束し、懲役刑に処すと脅したのは司法権の範囲外の行為と訴えている

キング判事は提訴される前、WXYZの取材に「(グッドマンさんが)眠ってしまったことがそれほど問題だったわけではない。弁護士にだって居眠りする人がいるので。(グッドマンさんの)態度と性格に引っ掛かったので、それがいかに深刻な問題かを伝え、法廷内での振る舞い方について知ってもらおうとした」と動機について語っていた。

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