マッシュスタイルラボの人気ブランド「LILY BROWN（リリーブラウン）」のユニークな下着「シアーファンデブラ」が、SNSで話題になり、好調な売り上げを見せている。
背中部分が大きく開いたドレスや洋服を着る際には下着選びが難しく、その需要にぴったりハマる商品が、大きな反響を呼んだ。
担当者に、開発背景について聞いた。
【あわせて読みたい】話題の「ワンピース浴衣」は実際どう？ 着てみて感じた長所と短所（正直レビュー）
ブラで背中も「ファンデーションのように素肌をアップデート」
シアーファンデブラは、背中や胸元が大きく開いた洋服やドレス、近年流行している肩部分がシースルーになっているトップスなどを着る際に最適のインナーだ。
従来のブラジャーでは、肩紐や背中部分のホックなどが見えてしまうような洋服でも、シアーファンデブラであれば、インナーが響くことなく綺麗に着こなせ、背中も綺麗に魅せることができる。
背中部分はパワーネットを使用しており、「ファンデーションのように素肌をアップデート」できることも魅力だ。
2023年5月に発売されてから、XなどSNSで大きな話題に。追加販売を3回実施した。
リリーブラウンから、背中や肩部分が開いたスタイルの洋服が多く出ていたことや、マッシュスタイルラボのブランド横断で実施している「ドレスラボ」のドレスに合わせる下着があればと、同商品の開発に至ったという。
背中を美しく見せるため、ホックは背中ではなく、フロントについている。
「希望する透明感があって伸びの良い素材がなかなか見つからなかったこと」。担当者は、開発の苦労を振り返る。
フロントホック型にし、背中をパワーネットだけにしたこともハードルをあげることになった。
「あくまでも洋服を主として引き立たせるように背中をパワーネットのみにしましたが、安定性に欠けてバランスをとるのが非常に難しかった。カップの傾きやパワーネット下のアンダーのゴムの配置などが決まるまでに過去一番の試作を繰り返しました」
発売直後からSNSでは「今までにない斬新な発想」「天才すぎる」「今年の下着界のノーベル賞はこれ」との声が相次いだ。
日常的な使用に加え、結婚式に参列する際のドレス・ワンピースの着用時や、コスプレやコンサートなどでのドレスアップ時にも活躍している。
大きな反響に対し、担当者は「マッシュグループの顧客と相性の良い商品だった」と感じたという。
人気に応え、ピンクベージュとブラックのカラー展開や、サイズの拡充にも取り組んだ。
ブラックでは、ブラのシアー部分が見えた際も「下着感」がないよう作られており、ブラもファッションの一部として洋服を引き立てる役割を果たす。
さらに、より幅広い洋服に対応できるようにと、「シアーファンデブラトップス」と「シアーファンデボディスーツ」も発売した。
担当者は「今ある商品のアップデートはもちろん、新しいアイテムも鋭意開発中です」と話している。
