1年も前から行方不明になっていた愛犬が、350マイル(約560キロ)も離れた場所で見つかり、飼い主と奇跡の再会を果たした。
アメリカ・テキサス州の地元テレビ局CBS4/NBC23やABCの朝の番組「グッド・モーニング・アメリカ(GMA)」など大手メディアが取り上げている。
CBS4/NBC23によると、行方不明になっていたのは同州ヒューストンで飼われていた「ボー」という名前のマルチーズとトイプードルのミックス犬だ。1年ほど前に飼い主のもとからいなくなってしまっていた。2024年7月、約560キロ離れた同州の都市エディンバーグでおびえた様子でさまよっているところを保護された。
ボーはマイクロチップを装着しており、市職員はすぐに飼い主の連絡先などがわかった。飼い主のビアンカ・ジョセフさんは電話口で非常に驚いていたという。
ジョセフさんは同テレビ局の取材に、「『ボー』という名前の犬を飼っていますかと聞かれて。だから、はい、はい、確かに飼っていますって答えたんです。そしたら、今シェルターで保護していますって言われたんです」と電話を受けた時のことを振り返った。
ボーがいなくなってから、迷子のチラシを作って探したが見つからず、半ば諦めかけていたという。
ボーがどうしてそれほど遠方で見つかったのかはわかっていない。
GMAが公式Xにジョセフさんがボーと再会した時の動画を投稿している。シェルターの職員とみられる人物に抱かれたボーはこの1年、厳しい環境で過ごしてきたようで体は汚れ、毛並みも荒れている。
ジョセフさんがボーのもとへ近づき、顔を近づける。ボーの前足を握ると、ボーはくんくんとジョセフさんのにおいを嗅ぎ、すぐに誰だかわかったようで、職員の手を離れてジョセフさんの胸に飛び込んだ。それまで静かにしていた尻尾をブンブン振って、「寂しかったよ」とでも伝えるかのようにジョセフさんの顔を舐め回していた。
この再会の姿には「また一緒に暮らせるようになってよかった」と祝福のコメントが寄せられている。
ペットの安全を守るためにも、マイクロチップの装着は重要だ。日本では2022年6月から、ブリーダーやペットショップなどで扱う犬や猫にはマイクロチップの装着が義務化されている。