宿舎に戻った大社高校に待っていたのはライバルチームの“粋な計らい”だった。夏の甲子園の舞台裏「お互い褒め合える関係最高」と称賛の嵐

それぞれの戦いを終えた後のグラウンド外の交流にグッとくる...
東海大相模・藤田琉生選手(左)、大社高校・馬庭優太選手
東海大相模・藤田琉生選手(左)、大社高校・馬庭優太選手
時事通信

連日熱戦が繰り広げられた夏の甲子園大会。8月23日の決勝戦をもって、戦いの幕を閉じる。

低反発バットの導入により僅差のゲームが多く、“名勝負”が数多く生まれた今大会。高校野球ファンの印象に強く残った戦いの一つは、島根代表・大社高校の躍進だろう。

ABCテレビ「熱闘甲子園」が、8月22日に公式TikTokアカウントを更新。準々決勝で共に敗退した大社高校と東海大相模(神奈川代表)が見せた舞台裏を明かし、その光景に反響が集まっている。

熱闘甲子園」の公式TikTokは、大社が19日の試合後に滞在先の宿舎に戻った際の様子を公開した。

温かい拍手が選手に向けられている。その拍手は、同日の第一試合で敗退し、先に宿舎に戻っていた東海大相模の野球部員から送られていた。両校は大会期間中の宿舎が同じだった。大社の選手と東海大相模の選手たちが互いにハイタッチをしながら「ナイス」などとエールを送り合った。

大社の石飛文太監督は、「一緒に去らんといけなくなったわけだ」と寂しそうに選手たちにつぶいていた。その後は、部員同士で写真撮影する姿があった。

SNSでは「こうやってお互い褒め合える関係最高だな~」「良い交流。涙が出ます」「これこそ青春」などのコメントが寄せられている。

大社は準々決勝で神村学園に敗戦するも、93年ぶりのベスト8入りという快進撃を遂げた。一方、東海大相模は準々決勝で関東第一に敗れた。対戦はなかった両校だが、この夏は高校野球の頂点を目指したライバルだった。対戦相手へのリスペクトが垣間見えた舞台裏に感動の声があがった。

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