生放送でパニック発作になった気象予報士⇒「申し訳ない」と謝るも、同僚の“一言”に称賛広がる

オーストラリアの気象予報士は生放送中、「私が時折パニック発作に襲われることを知っている方もいるでしょう。今まさにそれが起きているんです」と告げた。
ネイト・バーンさん
ネイト・バーンさん
Graham Denholm via Getty Images

オーストラリア公共放送「ABC」の朝のニュース番組「ニュース・ブレックファースト」で気象予報士を務める男性が、生放送中にパニック発作に襲われた。

助けを求められた同僚らはスムーズに番組を引き継ぎ、称賛の声が広がっている。

「こんな職場がもっと増えてほしい」と絶賛された対応は?

同番組に気象予報士として出演しているネイト・バーンさんは8月13日、スタジオでの生放送中にパニック発作を起こした。

天気予報を伝えたあと、バーンさんは両手をあわせて「少し休憩をとる必要があるみたいです」と切り出し、こう続けた。

「私が時折パニック発作に襲われることを知っている方もいるでしょう。今まさにそれが起きているんです」

バーンさんは、司会者のリサ・ミラーさんに対し「リサ、後を引き継いでもらいたいです」と声をかけ、カメラはすぐに切り替わった。

ミラーさんは落ち着いた様子で「ネイト、もちろんです」と答え、バーンさんが2022年に初めて起きた自身のパニック発作について書いた記事について紹介した。

バーンさんはこの記事で、生放送中に心臓がバクバクと鳴り始めて息が切れ、汗が毛穴から溢れてくるなどのパニック発作が起こり、それが「メンタルヘルスに対する理解を完全に変えた」経験になったと明かしている。その後主治医からパニック障害との診断を受け、番組のチームにも共有したという。

バーンさんは番組に復帰したあと、視聴者に対し「もし驚かせていたら申し訳ない」と謝罪した。これに対しミラーさんは「(こうした発作が)誰にでも起こり得るということを人々に知ってもらうのは、とても素晴らしいことですよ」と返した。

この番組の様子はABCの公式SNSでも公開され、インスタグラムでは7万を超えるいいねが寄せられた。

コメント欄には「信じられないほど素晴らしい対応」「ネイトの勇気のおかげでパニック障害に苦しむ人々の孤独が薄れたに違いない」「メンタルヘルスについてオープンに語り、スティグマを破ってくれてありがとう」「こんな職場がもっと増えてほしい」などと、バーンさんやミラーさんらに対して、温かい言葉が多数寄せられている。

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