ウォルズ氏、妻との不妊治療の道のりを指名受諾演説で語る「激しい苦しみを感じた」(米民主党全国大会)

民主党の副大統領候補のティム・ウォルズ氏はが全国大会で自らの不妊治療についてオープンに語り、家族への愛を伝えた
民主党全国大会で演説する副大統領候補のティム・ウォルズ氏(2024年8月21日)
民主党全国大会で演説する副大統領候補のティム・ウォルズ氏(2024年8月21日)
via Associated Press

イリノイ州シカゴで開催されている民主党全国大会(DNC)の3日目となる8月21日、副大統領候補でミネソタ州知事ティム・ウォルズ氏が指名受諾演説を行い、家族への感謝を伝えた。

ウォルズ氏は満員の会場で、これまでの選挙集会でも語ってきた、自身と妻のグウェンさんが経験した不妊の苦しみにも言及した。

ウォルズ氏は「不妊という地獄を経験したことがない人でも、経験者を知っているのではないでしょうか」と述べて、現在23歳のホープさんと17歳のガスさんを授かるまでの道のりを振り返った。

「毎晩電話がかかってくることを祈り、電話が鳴れば緊張で胃が痛み、うまくいかなかったと言われた時には激しい苦しみを感じたことを覚えています」

「何年もかかりましたが、グウェンと私は不妊治療を受けることができました。そして娘が生まれたとき、私たちはホープ(希望)と名付けたのです。ホープ、ガス、グウェン、あなたたちは私のすべてです。愛している」

父親の演説を聞いたホープさんは指でハートの形を作り、ガスさんは目に涙を浮かべながら立ち上がって拍手し「あれは僕の父さんなんだ!」と叫んだ。

ウォルズ氏は「私たちがどのように家庭を築いたかを皆さんにお伝えするのは、この選挙にとって重要だからです――それは自由です!」と述べている。

トランプ氏が大統領候補の共和党は妊娠中絶に反対しており、中絶を受けにくくする政策を進めている。その一方で、体外受精を含めた不妊治療への支援には反対してきた。

ウォルズ氏と大統領候補のカマラ・ハリス氏は、子どもを産む/産まないを自ら選択する権利を奪おうする共和党を批判し、「自由」を選挙戦のテーマに掲げている。

かつて高校でアメリカンフットボールのコーチをしていたウォルズ氏は、11月の投開票までの残りの日々を試合になぞらえて、今は重要な最終局面だと表現した。

「今、我々は第4クオーターでフィールドゴールをしようとしている。我々はオフェンスでボールを持っており、フィールドを走っている。なんて素晴らしいチームなのだろう」

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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