突然の雷雨⇨これをするとあなたに雷が落ちる恐れ。8割が死亡のデータも、気象庁が呼びかける注意点とは

落雷からどのように身を守ればいいのか、気象庁の資料をもとにまとめました。

最近、夕方になると突然雷雨に見舞われることが多いように思えます。特に雷は危険で、直接人体に落雷すると、約8割の人が死亡するというデータもあります。

雷に遭遇した場合、私たちはどのようにして避難すればいいのでしょうか。気象庁の公表資料からまとめました。

雷鳴が聞こえたらすでに落雷の危険

まず、発達した積乱雲がもたらす大雨は、雷を伴って短時間に狭い範囲で激しく降ります。雷鳴が聞こえるなどした場合、すでに落雷の危険が差し迫っており、いつ自分に落ちてもおかしくありません。

人に落雷しやすい場所は、グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防、砂浜、海上などの開けた場所のほか、山頂や尾根などの高いところです。

この場合、鉄筋コンクリート建築や車、バス、列車の内部などの安全な場所にできるだけ早く避難する必要があります。木造建築の内部も基本的に安全ですが、電気器具や天井、壁から1メートル以上の距離を取るのが無難です。

近くに安全な空間がなければ、電柱や煙突、鉄塔、建築物などの高い物体の先端を45度以上の角度で見上げることができ、さらにその物体から4メートル以上離れたところに退避します。

また、高い木の近くは非常に危険で、木の下で雨宿りは絶対にしてはいけません。少なくとも木(幹、枝、葉)から2メートル以上は離れ、姿勢を低くし、持ち物が体より高く突き出さないようにします。

なお、雷が落ちた際、近くで座ったり、寝ころんだりしていると、地面に接触している体の部分に痛みやしびれ、やけどが発生し、歩けなくなることもあります。

気象庁は、「雷の危険がある場合には雷注意報を随時発表している」とし、次のように呼びかけています。

「もし、『雷を伴う』『大気の状態が不安定』『竜巻などの激しい突風』などの言葉が使われていたら、 天気の急変に備える必要があります。外出する際は、事前に天気予報と雷注意報を確認しましょう」