アメリカ・ミシガン州で、15歳と7歳の少女をそれぞれ別々の街で連れ去ろうとした人物が身柄を拘束された。
マコーム郡検察局は8月15日、2つの事件で23歳のエンディ・バラ容疑者を誘拐と不法監禁未遂などの容疑で訴追したと発表した。
検察によるとバラ容疑者は、13日にマコーム郡クリントンタウンシップで通りを歩いていた15歳の少女を誘拐しようとした疑いを持たれている。
少女は「横を通り過ぎた車がUターンをして隣に止まったので不審に感じた」と母親とともに応じたデトロイトのテレビ局WXYZのインタビューで語った。
また「運転手が家まで送ると声をかけてきたため2度断ったが、車から降りてきて手首をつかみ、メチャクチャにするぞと脅された」と証言している。
運転手は少女の頭を押して無理やり車に乗せようとしたが、悲鳴を聞いた近所の住人ポール・ビリターさんが駆けつけたという。
ビリターさんは「私は彼を引きずり出して、女の子を連れて行くなと告げた」とWXYZの取材に語っている。
その後、騒ぎを聞きつけた他の近隣住民も来て車は逃走した。
さらに、検察によるとこの事件の約1時間後に同じ運転手がマコーム郡スターリングハイツで自転車に乗っていた7歳を捕まえ、車に乗せて走り去ろうとした。
警察が公開した監視カメラの映像には、少女を連れ去るシーンや、近くにいた少女のおばが運転席の窓に走り寄り、ハンドルを動かして車を止めようとしている場面が映っている。おばが格闘している間に近くを走っていたトラックが停まり、容疑者の車が走り去るのを阻止しようとしている。
デール・ドゥジャコウスキー警察署長は「おばは車の助手席に飛びつき、車を前後に動かして振り落とそうとする容疑者と闘い始めた」とデトロイトのテレビ局WDIVに語った。
トラックを運転していたスコット・ヴァンルーヴェン氏が運転手を車から引きずり出して警察が到着するまで押さえつけたという。
検察は7歳の少女を連れ去ろうとした運転手もバラ容疑者だとしている。同容疑者は無罪を主張しているものの保釈は認められていない。収監後に精神鑑定を受けるよう命じられたという。
マコンブ郡のピーター・J・ルシド検事は「若い少女たちを救うため、自らの危険を顧みずに躊躇なく介入してくれた勇気ある隣人に、計り知れない感謝の念を抱いています」と声明で述べている。
「彼らの迅速な行動で犯罪が阻止され、勇敢な少女たちが無事に家に帰ることができました」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。