10カ月の赤ちゃん、車内に置き去りにされ死亡。「忘れた」と主張の母親を殺人の罪で訴追 アメリカ

赤ちゃんは車内に約2時間置き去りにされ、病院への搬送時に体温は42度を超えていたという
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アメリカ・ルイジアナ州で、暑い車内に置き去りにされた乳児が死亡した。

同州のジェニングス警察署の発表によると、8月13日午後4時頃、駐車中の車内に置き去りにされた生後10カ月の赤ちゃんが搬送されたと、オクスナー病院から通報があった。赤ちゃんは意識不明の重体だったが、翌14日午後11時頃に死亡が確認された。

ダニー・セムズ署長の説明によると、母親のハンナ・フェイス・コーミエ被告は警察の聴取に対し、仕事で呼び出され、子どもが車内にいることを忘れて置き去りにしてしまったと主張したという。勤務時間は約2時間だった。

セムズ署長は、「子どもが親にとって一番の関心であることはお分かりでしょう。携帯電話を忘れずに車から降りられるなら、子どもを忘れずに車から降りられるはずです」と語っている。

捜査当局は、当時の車内温度は60〜65度ほどに上っていたと判定している。

現地メディアKPLCによると、当時のジェニングスの気温は34度ほど。病院に運ばれた際、赤ちゃんの体温は42度を超えていた。

母親はこの日、ベビーシッターと連絡が取れなかったため、赤ちゃんを連れて仕事に向かったと話しているという。

捜査当局は18日、 目撃者の証言や監視カメラの映像などをもとに、母親を未成年者虐待と殺人の容疑で逮捕した。その後、法医学上の証拠などを踏まえ、過失致死罪ではなく殺人の罪で訴追したと述べている。

セムズ署長は「これは単純な事件ではなく、非常に複雑だ」と報告。様々な要素が絡んでおり、事情聴取をする関係者や科学捜査で復元するべきデータも多いと説明している。

一方、「常に子どもたちの安全と居場所に気を配る必要がある」とも述べた。

「シートベルトの着用を忘れなければ、車に乗ったときに自然に手を伸ばしてシートベルトをするようになります。後部座席をちらっと見て、子どもがいないかを確認してください」と注意を呼びかけている

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