【台風7号】予想進路は?お盆休み後半に関東に接近。東海道新幹線など交通機関への影響が出るおそれ

台風7号(アンピル)についての情報です。8月16日から17日にかけて、発達のピークを迎えるタイミングで関東に最も接近すると予想されています。
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8月14日(水)6時現在、台風7号(アンピル)は日本の南の海上をゆっくりと北東に進んでいます。昨夜21時に暴風域ができました。

今後はさらに発達しながら北上し、お盆休み後半に発達のピークを迎えて関東にかなり接近するおそれがあります。大雨や暴風への備えを早めに進めるようにしてください。

▼台風7号 8月14日(水) 6時
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北東 ゆっくり
 中心気圧   975 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s
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小笠原諸島へ今夜最も近づく

台風7号は、平年よりも海面水温の高い海域を進んでいて、今後もさらに発達を続ける予想です。今日の夕方から夜にかけては小笠原諸島に最も接近するとみられます。

小笠原諸島では断続的に雨が降り、台風の接近とともに雨や風が強まります。台風東側の活発な雨雲がかかる可能性もあり、激しい雨や大雨に警戒が必要です。

風も吹き荒れ、午後には海上はしけの状態となります。海には決して近づかないでください。また、雨や風が強まってからの避難はかえって危険な場合がありますので、避難する場合は早めに、避難しない場合は窓から離れた部屋で過ごすようにしてください。

関東など大雨と暴風で交通機関に影響のおそれ

小笠原諸島付近を通過したあとは強い勢力へと発達しながら北上を続ける見込みです。お盆期間終盤となる16日(金)から17日(土)にかけて、発達のピークを迎えるタイミングで関東に最も接近する予想です。

関東に最も接近する16日(金)には中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は40m/sになる予想です。まだ取りうる進路や進行速度には不確実性はありますが、関東周辺では暴風が吹き荒れることが予想されます。台風の進路が西寄りとなり、台風の中心が陸地寄りや上陸するような場合には沿岸部などで瞬間的には50m/sを超える猛烈な暴風となる危険があります。

また、台風本体の発達した雨雲や周辺の多量の湿った空気によって、1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降り、24時間降水量は200mmを超える大雨となる見込みです。

大雨と暴風の影響で、東日本を中心に交通機関にも影響が出るおそれがあります。お盆休みの終盤にあたるため、帰省先などからのUターンや旅行先での移動タイミングと重なります。こまめに最新の台風情報や交通情報を確認し、天気を考慮して計画を立てるようにしてください。

関東接近後はやや東寄りに進路を変えますが、東北など北日本方面にも影響を及ぼす可能性があります。台風5号の影響で記録的な大雨となった東北でも再び影響を受けることが考えられます。

上陸するかしないか まだ進路に予想の幅

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
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参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にかなりの幅があることをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、関東の南へ北上する傾向は概ね揃っているものの、陸地にかかるかかからないかは予測でばらつきがあることがわかります。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

今回も太平洋高気圧が進路を左右

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昨日12日(月)に東北に大雨をもたらした台風5号と同じく、台風7号の進路に大きな影響をもたらすのは、太平洋高気圧です。

台風は主に上空の風によって移動します。代表的なのは強い西寄りの風であるジェット気流ですが、現在は日本列島の北を流れているため、台風7号の動きには関与しません。今回も高気圧の縁を吹く南寄りの風によって、台風が北上する見通しです。

太平洋高気圧がどのくらい西に勢力を広げるかが、進路に大きく影響します。太平洋高気圧が西に強く張り出せば台風は西寄りのコースをたどり、逆に高気圧の勢力がそれほど強まらなければ東寄りのコースをたどることとなります。

予報円を見ると、今回の台風は関東など東日本に上陸するか、上陸せず東の海上を進むかの幅があります。西寄りのコースを進み東日本に上陸した場合は、東京都心を含め激しい雨や大雨となるおそれがあります。一方、東寄りのコースを進み海上を進んだ場合は、大雨や暴風に警戒が必要なエリアは伊豆諸島や千葉県の房総半島周辺など南側や東側が中心となります。

進路がわずかに東西にずれるだけで、東京など大都市への影響が大きく変わってくるため、注意が必要です。

台風の暴風域に入る確率

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5日先までに台風の暴風域に入る確率がが5%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)

 青森県     7 %
 岩手県     27 %
 宮城県     41 %
 秋田県     19 %
 山形県     30 %
 福島県     60 %
 茨城県     73 %
 栃木県     55 %
 群馬県     47 %
 埼玉県     58 %
 千葉県     77 %
 東京都     85 %
 (伊豆諸島・小笠原含む)
 神奈川県    60 %
 新潟県     26 %
 富山県     8 %
 山梨県     43 %
 長野県     28 %
 岐阜県     12 %
 静岡県     52 %
 愛知県     14 %
 三重県     6 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「アンピル(Ampil)」はカンボジアが提案した名称で、マメ科のフルーツの名前からとられています。

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