盆踊りになった『THE ALFEE』の名曲。神田明神の納涼祭りで披露「各地の盆踊りの定番になりそう」【動画】

「あそれ!あそれそれ!あそれ!」で始まる軽快な『メリーアン音頭』を聞くと、自然と踊り出したくなります。

東京・千代田区にある神田明神の境内で、昔ながらの盆踊りなどを楽しむ納涼祭りが8月9日から3日間にわたって開催された。

この納涼祭りは、アイドルやアニメなど豊富なコンテンツが集まる秋葉原とも連動し、アニソン盆踊りを取り入れるなど幅広い人たちの参加を歓迎している。 

初日の9日はアニソン盆踊りが行われ、「おジャ魔女カーニバル!!」や「サンシャインぴっかぴか音頭」、「クックロビン音頭」などにあわせ、大勢が踊りを楽しんだ。

最終日となった11日には、音楽バンド「THE ALFEE」の『メリーアン音頭』が境内に響きわたり、浜町音頭保存会を中心に盆踊りを楽しむ人たちの姿が見られた。

THE ALFEEは1974年8月25日にデビューした桜井賢さん、坂崎幸之助さん、高見沢俊彦さんによる3人組のバンド。一度も活動を途絶えさせることなく今年でデビュー50周年を迎えることを記念し、バンドにとって最初のヒット曲となったメリーアンの音頭バージョンが作られた。

音頭にアレンジされたメリーアンは、8月11日放送のNHKのラジオ番組「THE ALFEE 終わらない夢」でもリスナーからのリクエストを受け、冒頭で流された。

リスナーからのお便りには「タイトルを聞いた時は、『え?盆踊り?』と戸惑いましたが、曲を聞いてみたらびっくり。まったく違和感もなく、むしろしっかりと盆踊りの曲でありながらメリーアン。『これは各地の盆踊りの定番になるでしょう』と曲の完成度を感じた」とつづられていた。

さらに、「メリーアンを大切にしながら、盆踊りという日本の大切な文化もリスペクトしている」と続くメッセージを読み上げた高見沢さんは、「うれしいね、これ」と喜んだ。桜井さんも「そうなんです、僕らの体の奥底にあるんですよ、これが」と感慨深げな反応を示した。

神田明神の納涼祭りで『メリーアン音頭』の盆踊りを披露した浜町音頭保存会は、浜町公園(東京・中央区)が1929年に竣工されたことを記念して誕生した浜町音頭を次世代につなげていく活動をしている。浜町公園は、大学時代に近所に住んでいた坂崎さんが高見沢さんなどとよく一緒に過ごした場所として知られている。

神田明神の正式名称は神田神社といい、神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内や豊洲魚市場など108町会の氏神様だという。地元の人たちからは「明神さま」と呼ばれて親しまれている。

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