パリオリンピックの7人制ラグビー女子で銅メダルを獲得した米国のスター選手が、鮮やかな口紅を塗って大会に出場したことが話題になっている。
米代表のラグビー女子のイロナ・マーハ選手は、赤い口紅を塗ったまま競技を行い、フィールドの外でも口紅をつけていた。
米誌Peopleによると、マーハ選手は口紅を塗る理由について、次のように話している。
「ラグビーは昔からとても男性的なスポーツだと考えられていて、ラグビーをする人たちに対する(ファンの)固定観念も根強いため、私にとって(口紅を塗る行為は)重要なこと」
また、マーハ選手は「私や7人制、15人制ラグビーをプレーする女子選手たちは、その固定観念を本当に打ち破っていると思います」とも語った。
「私たちが化粧をするのは、化粧をしたいからであり、化粧をすることで気分が良くなるから。メイクをすることが、フィールドでのプレーの邪魔にはならないことを、私たちは示していると思います」
「口紅を塗るのは、男のスポーツだと思われている基準に対して『くそくらえ』と言うためです」
マーハ選手のInstagram(@ilonamaher)のプロフィール欄には、「Probably wearing lipstick(ほとんどいつも口紅を塗っている)」との記載があり、自分らしい習慣を大切にしていることがわかる。
マーハ選手はこれまでも、ボディ・ポジティブやスポーツに関する固定観念への自らの考えを積極的に語ってきた。
2023年8月には、背中の大きく開いたワンピースを着た後ろ姿の写真を投稿。「肩幅の広い女の子へ」との書き出しから始まるこの投稿では、「あなたは美しい。あなたは立派。あなたはパワフルで、素晴らしいのです」などと、コンプレックスに悩む女の子たちの背中を押すメッセージを送っていた。