8月3日にあったパリオリンピック自転車ロードレース(男子個人)の競技中、市街地を走るコースの脇にあった速度違反自動取締装置(オービス)と思われる装置が反応するハプニングがあった。
ハプニングが起きたのは、レース残り約65.9キロ付近。自転車ロードレース競技は、パリや近郊都市の市街地を走るコースがある。
その後も、後続選手が一列をなして進んでいると、装置がまた光った。
謎の光が気になったのか、単に後ろの様子を確認しただけなのか、先頭の選手が振り返る様子も映っている。
中継動画でも、一連のシーン直後に装置が光る瞬間をスローモーション再生しており、ハプニングだったことが見てとれる。
フランスの公共放送「フランス・テレビジョン」スポーツの公式Xも「これは、ステファン・キュング(選手)に135ユーロと2点です」とスピード違反による罰金と減点を示唆する投稿をした。
この出来事にSNS上では 「競技中にスピード違反が発生」「自転車でオービス光るなんて 初めて見たわ!」「スピードですぎ」といった声が寄せられた。
自転車ロードレース、どれほど速い?
自転車ロードレースはどれほど速いのか。
パリオリンピックの公式サイトによると、前回東京オリンピックのロードレース競技のタイムトライアル(距離44.2キロメートル)で、金メダリストのプリモシュ・ログリッチ選手(スロベニア)の平均速度は時速約48.3キロだった。
また、カテゴリーはやや異なるが、自転車のトラックレース競技では、最大時速70km/hをこえるスピードレースもある。
自転車の速度は、種目やコースといった条件次第だが、今回のロードレース競技でも、車に匹敵するような速度で走っていることになる。
パリオリンピックの自転車ロードレース競技は、総距離273キロメートルを走り、レムコ・エヴェネプール選手が金メダルに輝いた。