パリ五輪の射撃女子10mエアピストル決勝で、銀メダルを獲得した韓国のキム・イェジ選手の立ち姿が「主人公のオーラ」「韓ドラすぎる」と話題になっている。
この種目は、エアピストル(空気けん銃)を使い、10m先に固定された一つの的に向かって、60発の精密射撃を行い、着弾点の精度を競うもの。イェジ選手は241.3点をマークし、同じく韓国代表のオ・イェジン選手に次ぐ銀メダルに輝いた。
試合後、SNS上ではイェジ選手が今年5月、アゼルバイジャンで開催されたワールドカップに出場した際の映像が広がった。黒の帽子を前後逆にかぶり、特殊な射撃用の矯正メガネをかけ、無表情のまま片手で銃口を向ける姿に「完全にスナイパー」「圧倒的主人公感」「所作や表情が韓ドラですか?ってぐらい迫力あるしかっこいい」などの反響が集まっている。
この映像には、英国映画テレビ芸術アカデミー委員会のアーティスト、デル・ウォーカー氏も「私が今までの人生で見た中で最も『主人公のオーラ』がある」とコメントしている。
イェジ選手は一児の母でもあり、競技中にはゾウのぬいぐるみを腰に付けている姿も話題に。韓国のニュースサイト「エクスポーツメディア」によると、銀メダルを獲得後には「母親が五輪でメダルを取ったことを娘が幼稚園で自慢できる」と喜んだという。
次に出場するのは8月2〜3日に行われる女子25mピストル。ワールドカップで世界新を出したばかりの種目で、金メダル候補の一人として注目が集まる。
五輪公式X(@Olympics)もSNSでの盛り上がりに反応。混合エアピストルで銀メダルを獲得し、耳当てなどの装備をつけないラフなTシャツ姿で「無課金おじさん」と話題になっているトルコのユスフ・ディケチ選手とともに「射撃競技の待望のスター」と紹介している。