志望企業を決める際に、就活中の学生が最も重視していることは……?
就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリアが公表した調査結果によると、文系・理系の学生で重視する点の1位は共通していましたが、2位以下には大きな違いがあることがわかりました。
1位は文系理系ともに「ワークライフバランス」。2位以降に違い
ワンキャリアは2026年卒業見込みの文系・理系の学生を対象に、オンラインで就活に関する調査を実施し、586の有効回答を得ました。(調査期間:2024年5月31日〜6月5日)
調査結果によると、企業選びでは、文系と理系共に「ワークライフバランスが確保できる」が最も重視されていました。
2位以下の重視する点に関しては、文系と理系で違いがあることもわかりました。
文系の就活生は、ワークライフバランスの次に「自分のなりたい職種である」ことを重視、その次に「自分の成長が期待できること」や「企業内の雰囲気がよい」「福利厚生が手厚い」などが続き、「給料」は6位でした。
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一方で、理系の就活生の場合は、ワークライフバランスの次に「給料が高い」ことを重視し、「企業内の雰囲気がよい」「自分の成長が期待できる」が続きました。
文系で2位にランクインしていた「自分のなりたい職種である」は5位でした。
このような差に関して、ワンキャリアのキャリアアドバイザーの小林直樹さんは、文系と理系の就活の違いが影響していると分析しています。
「文系の方が理系よりも『自分のなりたい職種』を重視しているのは、文系の多くが総合職での採用が前提となっており、自分のなりたい職種に関して粒度の高い志望動機を求められることを既に認識しているからだと思われます。
対して理系学生は、大学・大学院で学んだ専門の延長線上でキャリアを考える傾向があります。ある程度先を見据えているからこそ、『給料の高さ』や『雰囲気の良さ』を重視していると考えられます」