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アメリカ・共和党の副大統領候補であるJ.D.ヴァンス上院議員(オハイオ州)の過去の発言が、性差別だとして再び批判を浴びている。
問題となっているのは、ヴァンス氏の2021年のインタビュー映像だ。
ヴァンス氏はFoxニュースのインタビューで、「自らの人生と選択に惨めな思いをしている、子どもを持たずに猫ばかり飼う女性たち」によってアメリカが運営されていると語り、そうした女性たちが「この国の他の人々をも惨めにしようとしている」と持論を展開した。
続けて、ヴァンス氏はカマラ・ハリス副大統領や、同性愛者であることを公表しているピート・ブティジェッジ運輸長官、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員の名前を挙げて、「民主党の未来は全て、子どものいない人々によってコントロールされている。私たちの国を、直接利害関係のない人たちに委ねて良いのでしょうか」と発言した。
ヴァンス氏は同年の大学研究協会が主催した会議でのスピーチでも、ハリス氏ら民主党議員を名指しし、「この国の将来に対して物理的な責任を負っていない」「国の指導者たちが、自分の子孫を通じて、個人的かつ直接的な利害関係を持たない人々であることが、なぜ普通のことなのか?」などと述べていた。
民主党の大統領候補として最も有力視されているハリス氏は、2014年に結婚した夫のダグラス・エムホフ氏と、息子のコールさんと娘のエラさんの4人家族。コールさんとエラさんは、エムホフ氏と前妻との間に生まれた。ハリス氏は、子どもたちからは「ママラ」という愛称で呼ばれている。
7月23日にXに投稿されたヴァンス氏の2021年のインタビュー映像は、24日時点で2000万回以上再生された。血縁関係のある子どもがいないことや、出産経験がないことを侮蔑するかのようなヴァンス氏の過去の発言に対して、再び批判が広がっている。
アメリカでは、過去に女性の大統領は誕生していない。このことから、「アメリカでは一度も、大統領が出産したことはない。それなのになぜそれが問題になるのか、理解できない」として、出産経験の有無を俎上に載せることのおかしさを指摘する声も上がっている。