「下劣で冷淡」な発言で警察官が免職。パトカーにはね飛ばされて亡くなった大学院生を「たいした価値はなかった」(アメリカ)

パトカーにはねられて亡くなった23歳の大学院生について「たいした価値はなかった」などと発言していた警察官が免職されました。

警察車両にはねられて亡くなった大学院生について「たいした価値はなかった」などと発言したアメリカ・ワシントン州シアトルの警察官が免職された。

シアトル警察が7月17日、内部メールで明らかにした。

地元紙シアトル・タイムズCNNなどの大手メディアが報じている。

免職処分となったのは、事故対応をした警察官のダニエル・オードラー氏。2023年1月、ノースイースタン大学に通っていた23歳のインド系の大学院生が大学近くの道路を横断中に、オードラー氏とは別の警察官が運転していたパトカーにはねられて亡くなった際の発言が問題視されていた

パトカーは時速119キロまで加速しており、学生は30メートル以上も先まではね飛ばされて亡くなった。

シアトル警察は9月、通報を受けて事故対応したオードラー氏のボディカメラの映像(2分29秒)を公開した。警察車両を運転中のオードラー氏が同僚と電話で話している様子が映っている。「彼女は死んだ」と言うと大きな声で笑い、「一般人だ。小切手を書けばいいだけ」と話すと、また大声で笑う姿が記録されている。「1万1000ドル。26歳だったわけだし、たいした価値がない人物だった」と続けた。被害者の年齢を正しく把握していないこともわかる。

シアトル・タイムズによると、シアトル警察トップはオードラー氏の発言について「横断歩道をスピード違反した警察官に殺された若者の死を軽視するもので、下劣で冷淡なもの」と語っている。

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