米誌「ニューヨーク・マガジン」が表紙に、バイデン大統領とトランプ前大統領の半裸姿の加工写真を掲載し、「不適切」と批判を浴びている。
この表紙は、7月15日から28日版の健康特集号のもので、マーティン・ショーラー氏が手がけた。バイデン氏とトランプ氏は2人とも下着姿で、横並びで体重計に乗り、健康診断を受けているようだ。
このイメージはSeth Wenig氏が撮影したトランプ氏の写真と、Mandel Ngan氏が撮影したバイデン氏の写真を元に作成されたという。
同誌が7月17日にSNSで表紙を公開すると、批判的なコメントが殺到した。
「これはとても無礼で、一線を越えている」
「この表紙はあまりにも不適切すぎる」
「誰がこの表紙を承認したの?」
「世界のリーダーになるかもしれない人たちの下着姿を表紙にするなんてとんでもない」
「いろんな意味で間違ってる」
取材に対し、ニューヨーク・マガジンの広報担当者は「この表紙は、この雑誌の長年の伝統である『政治漫画』の一部です。読者が面白いと思ってくれることを願っていますが、そう感じない人もいるでしょう」と述べた。
この特集号は2部構成になっており、一部は「医学の劇的進歩下でのアメリカ人の健康」。そして二部は「バイデン氏の大統領としての健康状態が疑問視される中、民主党が直面している実存的危機」についてだという。
バイデン氏は、6月27日の大統領選討論会で「弱々しい」パフォーマンスをしたことから、立候補をめぐり、11月の大統領選でトランプ氏に対抗するのに最適な人物なのかをめぐる議論が続いている。
一方、トランプ氏はまとまりのない演説を何度も展開し、討論会では中絶の権利に関する議論をめぐって不正確な主張を繰り返し、選挙結果を尊重するかとの質問に対しては明言を避けた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。