パリオリンピック、開幕式の演者たちがストを示唆。待遇の不平等など理由「非常に残念な条件で採用された」

7月26日に控えたパリオリンピックの開幕式が窮地に立たされています。

7月26日に控えたパリオリンピックの開幕式が窮地に立たされている。

セーヌ川沿いで行われる開幕式でパフォーマンスを披露する予定となっているダンサーらが、待遇の不平等などを理由にストライキを計画している。ダンサーらが入っている職業組合「SFA-CGT」が17日、プレスリリースで発表した。

CBSニュースや地元メディアのThe Connexionなどが報じている。

CBSニュースによると、きっかけは開幕式に出るパフォーマーたちがお互いの契約内容を見比べたところ、中身がまったく違うことに気づいたことだった。さらに、多くが低報酬なこともわかった。ボーナスについての権利も知らされていなかったとしている。

開幕式を彩るパフォーマー全体の1割にあたる300人のダンサーが非常に残念な条件で採用されたというSFA-CGTの訴えについて、The Connexionが伝えている。

パフォーマンスの収録、放映に関する報酬は、団体で交渉したパフォーマーが1610ユーロ(約28万円)だった一方、エンタメ業界で断続的に活動するパフォーマーは60ユーロ(約1万円)と大きな開きがあるという。

SFA-CGTは、雇用をめぐる規則改正により、断続的に活動するパフォーマーであっても団体交渉で勝ち取られた権利の対象になると指摘。しかし、開幕式を手がけている運営会社はこの権利についてダンサーらに知らせることを怠ったという。

8月のパラリンピックの開幕式のリハーサルについてもストライキ通告を出している。

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